4年前に「海雪」で華々しいデビューを飾った異色の演歌歌手、ジェロさんもその後は今ひとつという感があり、目立ったヒットがありません。黒人演歌歌手というインパクトが次第に薄れてしまったこともあるのでしょうが、日本人以上に日本語の歌詞をうまく表現できる歌唱力は魅力であり、もっと活躍してほしいものです。
さて、新曲の「夜明けの風」は、初めて聴いたとき、時代劇のテーマ音楽みたいだと感じましたが、それもそのはず、パチンコの「必殺仕事人」のテーマだそうです。私はパチンコは全くやらないので、それがどういうシチュエーションの音楽なのか全く分りませんが、もし今、テレビで必殺シリーズをやっていて、この曲がテーマに流れたら、すごくぴったりだと思います。
時代の流れとはいえ、時代劇の衰退も演歌の衰退も淋しいものではあります。テレビ局も経費が安いのか知りませんが、韓国の歴史ドラマを放映するくらいなら、新しい感覚の時代劇を制作して世に問うべきだと思います。