♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

藤井香愛 “一夜桃色”

2022年06月24日 | 演歌・歌謡曲

     

もう5か月以上も前に発売された曲をいまさらという感じもありますが、この曲は遅れてでも取り上げておきたいと思いました。

「令和の歌謡歌姫(ディーヴァ)」と言われる藤井香愛さんの『一夜桃色』で、1月12日に発売されています。

彼女には知的なセンスとコケティッシュさを兼ねたような独特の魅力があり、その個性にぴったりの曲だと思います。

この曲は歌詞がすごくいいと思って、作詞者を見ると及川眠子氏で、有名なアニソン『残酷な天使のテーゼ』を作詞した方でした。

冒頭から「あなたの指がなぞる 夜を縫うように」となまめかしい歌詞で始まり、「運命」を「ほし」と読ませるユニークさもあります。

流れるようなミディアムテンポの歌謡バラードはとてもいい感じで、彼女の声質によく似合っていると思います。

サビの後に付け足すように2行のフレーズが続く構成も意外性があって面白い。

歌謡曲ファンにはおすすめの一曲と言えるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=wbwkqZg7GbM

 

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川野夏美 “空席”

2022年06月19日 | 演歌・歌謡曲

   

川野夏美さんの新曲はとってもいい曲です。6月8日に発売された『空席』で、前曲の『想い千すじ』から8か月の比較的短い間隔でのリリースになりました。

作曲は『想い千すじ』と同じ杉本眞人氏で、さすがに歌謡曲の名手と思わせる、心地よく爽やかなメロディーが流れます。

内容は空港を舞台にしたドラマ性のあるもので、日本クラウンによると「想いを寄せる男性から新天地に誘われながら、自立を決意する女性を描いた」となっています。

この主人公の女性はこれまで何度もその相手に裏切られ、これが最後と賭けて待っていたが、やはり相手は来ず、一人で搭乗して旅に出るといったストーリーです。

作詞は本橋夏蘭氏という割合新進の作詞者のようですが、なかなか巧みな歌詞で、航空券(チケット)、アナウンス、搭乗口(ゲート)、テイク・オフといった空港に関連の言葉をうまく使っています。

「何度見上げる 3番時計」という歌詞がありますが、これはおそらく羽田空港出発ロビーの3番時計のことでしょう。

「空席」は来なかった彼の座席の意味ですが、「空」の字が空港、旅客機のイメージと重ね合わさったようないいタイトルですね。

彼女は難なく歌いこなしているようですが、なかなか難しそうな曲です。歌謡曲ファンは是非チャレンジされたらいいと思います。

 

https://www.youtube.com/watch?v=KdZBBdRS6-U

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門松みゆき “彼岸花咲いて”

2022年06月11日 | 演歌・歌謡曲

       

門松みゆきさんは、昨年の『花の命』では女性の力強い意志をうまく表現していて、さすがにガイドボーカルで鍛えた歌唱力と思わせるものがありました。

5月25日に発売された彼女の新曲が『彼岸花咲いて』です。

日本コロムビアのサイトでは「正統派演歌バラード」と銘打っている、聴き応え十分の曲で、彼女の力強い歌声が存分に味わえます。

内容は、女性主人公が、去った恋人の面影を探し求めて旅をする切ない心情を歌っていて、1コーラス11行と長めの歌詞です。

歌詞を見て気づいたのは、演歌に多い七音句と五音句が中心の構成で、そのためどっしりとした納まりのよさが感じられます。

サビで「彼岸花 咲いて秋」と季節感や情景が広がり、ラストでは「彼岸花 紅く燃えて」と自らの情念を表現するように終わります。

カラオケではかなりレベルの高い、それだけにチャレンジのしがいがある曲だと言えるでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=fSUxgjVFLlk

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中西りえ “アイツなんて feat.ユッコ・ミラー”

2022年06月04日 | 演歌・歌謡曲

                           

中西りえさんは演歌はもとより、どんな曲でもうまく歌いこなせる力量があります。5月18日発売の新曲『アイツなんてfeat.ユッコ・ミラー』を聴くと、まさにその感を強くします。

前曲『純愛記』の12月15日から5か月の早さで、しかも全く異なるタイプの新曲ですが、思うに彼女にどんどんチャレンジさせてスケールアップしようとの意図を感じます。

さて、この曲ですがタイトルにあるように女性サックス奏者のユッコ・ミラーさんとのコラボ作品で、イントロや間奏でユッコ・ミラーさんのサックスが軽快に響いています。

曲調はビートの利いたノリのいい歌謡ポップスで、MVを見ると彼女が着物姿でエレキギターの弾き語りをする斬新さで、田川寿美さんの『女人高野』を思い出しました。

内容は失恋した女性主人公の心情で、強気な激しい言葉が次々と出てきます。「ふらふらふらり」「ぽろぽろぽろり」といったオノマトペをうまく使っていて、「くらくらくらい 心はくらい」といった言葉遊び的要素もあるのが面白いです。

演歌・歌謡曲のファンだけでなく、ユッコ・ミラーさんのファンにもどんどん聴いてもらって話題になってほしい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=ADkS3xn5tAw

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