しばらく女性歌手が続きましたが、今回は男性歌手です。
寺本圭佑さんを初めて知ったのは、2018年の『夕顔~ふるえる花~』で、それが小田純平さんに関心を持つきっかけにもなったので、大変印象深い歌手です。
彼の『ひとりにしない』以来2年ぶりになる新曲『望郷本線』が6月30日に発売されました。
彼が尊敬する山川豊さんのデビューヒット『函館本線』を思わせるようなタイトルです。
内容的には重く悲しい曲で、故郷にいる親が危篤との知らせを受けて、最終列車に乗って駆けつけたものの死に目に会えなかったというストーリーになっています。
特に印象的だと感じるのは鮫島琉星さんによる歌詞で、1番の「流れる夜空が 吸い込んでゆく」は不安な心境をうまく表現しています。また、回想シーンの2番で「枕木並べて人の道を行け」とあるのは親の訓示のようで、この曲に厚みを与えています。
作曲はもちろん師匠の小田純平氏さんで、今回は小田さんの個性を抑えつつ、曲の内容に沿ったドラマチックなメロディーに仕上げていると思います。
MVはシルエットから始まって、途中から彼の表情が現れる印象的な映像です。
重い内容ですが、カラオケでは彼のコメントにあるようにあまり思い入れを強く入れずさらりと歌うほうがいいようです。音域が広くて難しいだけにチャレンジする価値があるでしょう。
MV
https://www.youtube.com/watch?v=k-nFL-f4K6s
インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=jSrMwWgn4hY