♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

丘みどり “明日へのメロディ”

2021年03月29日 | 演歌・歌謡曲

丘みどりさんは当代きっての人気女性演歌歌手の一人ですが、昨年はNHK紅白落選の不運があり、今年は新たな気持で出直そうという気持だと思います。

3月17日に発売された新曲『明日へのメロディ』は、そんな彼女の新しいスタートにまことにふさわしい曲です。

彼女はここ数年、幽玄なムードの演歌が続いていて、一つのイメージを作り上げてきましたが、今回は一転、ポップスに舵を切り、Jポップのコモリタミノル氏が作曲しています。

曲調は70年代歌謡ポップスに通じるような感覚もあり、一度聴くと頭の中で繰り返したくなる印象的なメロディーです。

また内容は、哲学的とも言える重いもので、コロナ禍の中で自分の生きる意味を問いかけ、暗い闇の中から一筋の光りを見つけて、明日への希望をつなぎたいとの思いを歌っているように思えます。

歌詞には「奈落の底」「罪人」「生きた屍」などこれまでの彼女の曲にはなかった語句が次々と出て来るのが特徴で、「サラバイ ララバイ サラバイ」のフレーズ、そして「ルルリララ」のスキャットも印象に残ります。

PVでは彼女が赤いポルシェを運転するシーンなどドラマチックな映像が続き、見応えがあります。

この曲は3月29日付のオリコン週間総合ランキングで4位と、演歌・歌謡曲では快挙と言える好スタートを切りました。

彼女にとっては歌手生活の大きな転機となる曲で、これをきっかけに、ジャンルを超えたスケールの大きな歌手に成長してほしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=Ph5Vt8uIUak

コメント

まつざき幸介 “哀しみのアドレス”

2021年03月21日 | 演歌・歌謡曲

まつざき幸介さんは、このところ『グラスの花』『雨音』『涙のピリオド』と、いい曲を次々に出していて、歌謡曲系では大変気に入っている歌手です。

何と言っても師匠の小田純平さんの作る曲のよさがあり、それを実にうまく表現して歌いこなす彼の歌唱力が相まって、いい味わいを出しています。

さて、待望の新曲は3月3日に発売された『哀しみのアドレス』で、昨年の『涙のピリオド』に続く女性主人公の続編と言っていいような内容になっていて、作詞は同じく、かず翼さんなので、なるほどと思いました。

『涙のピリオド』は、別れを決意した女性の心情でしたが、今回は、別れてしばらく経っての心残りや淋しさを綴った歌謡バラードです。

一番の特徴はサビの一部に「ロンリネス ハロー ロンリネス」の英語のフレーズがあることで、これはややドライな気分での淋しさを表現したものかなと思います。また、「アドレスは あなたの胸の中」のフレーズもなかなか味わい深く、未練心をさりげなく表現しているようです。

彼の歌唱は今回も優しさに満ちて、聴いていて安らぎを感じさせます。

男女を問わず、歌謡曲ファンには絶対におすすめの曲で、もちろん私も早くマスターしたいと思っています。

昨年途中からコロナ禍で、ほとんどカラオケに行けず、残念ながら発表の機会も久しくありませんが、またそんな機会が来たおりには、是非歌ってみたい、そんな気にさせる曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=VX9ICUb0dtI

コメント

西田あい “幸せ日記”

2021年03月17日 | 演歌・歌謡曲

西田あいさんの曲は、デビューシングルの『ゆれて遠花火』や『雨おんな』など以前にカラオケでよく歌ったことがありますが、このブログでは2014年の『月見草』以来取り上げていませんでした。

また、2016年には『最後の頁』の大阪キャンペーンのときに本人を生で見ているのですが、そのレポ記事どころか曲の紹介もせずじまいでした。

そんなわけで関心が薄れ気味だった彼女なんですが、3月3日発売の最新シングル『幸せ日記』を聴いて正直驚きました。「えっ、これ本当にあの西田あいなの?」と思うほど、曲調がほとんどJポップと言っていい感じなんです。

この曲は、作曲・プロデュースがSoulJaさんという方で、2008年に青山テルマさんとのコラボで『そばにいるね』が大ヒットしています。作詞は西田あいさん本人とSoulJaさんとの共作のようで、彼女の等身大の気持が表現されているようです。

楽曲はトレンディーなJポップのアレンジがされていて、彼女の歌唱は、発声も工夫していい感じに仕上がっています。

彼女も師匠の平尾昌晃氏が既に他界し、デビュー10年を過ぎて色々と今後の歌手の道を模索しているのでしょうが、なかなか思い切ったチャレンジだと思います。

また、彼女はユーチューバーとしても以前から積極的に発信していますが、今回新たにオフィシャルYouTubeチャンネルを開設し、歌手としての発信にも力を入れるようです。

この曲は歌謡曲ファンにとってもカラオケでは難易度が高いでしょうが、これを機に新しいファン層が開拓できることを期待したいです。

https://www.youtube.com/watch?v=1mjawKMfp5k
コメント

黒川真一朗 “誰かあいつを知らないか”

2021年03月10日 | 演歌・歌謡曲

黒川真一朗さんは、私が若手演歌に関心を持ち始めた頃にデビューしたので、印象の強い歌手です。2003年デビュー曲の『家族』や2006年の『グラスの氷』はよくカラオケで歌ったものです。

なかなか彼の持ち味を活かす曲にめぐまれない感があり、最近の抒情演歌や特に酒もの演歌は、あまりカラオケで歌うことがありませんでした。

新曲は2月10日に発売された『誰かあいつを知らないか』という少し長いタイトルの曲で、内容的にもちょっと異色の新境地です。というのはイタリアのヴェネチアでの二人の思い出がテーマになっているからです。

相手の女性が現地で知った人か、二人で一緒に旅行したのか、そのへんは色々想像するのもいいのでしょう。その相手が今どうしているか誰か知らないかとの想いを歌っています。

歌詞に「運河」「ゴンドラ」とヴェネチアの情景が出て来ますが、「ため息橋」がヴェネチアにある橋だと初めて知りました。

曲調はレトロな感覚のムード演歌で親しみやすく、カラオケでも人気が出そうです。私も久しぶりに彼の曲に入れ込もうという気になりました。

https://www.youtube.com/watch?v=2I3ZdEtNskY

コメント

津吹みゆ “おんなの津軽”

2021年03月05日 | 演歌・歌謡曲

まさに待ってましたとばかりに2月24日に発売されたのが、津吹みゆさんの新曲『おんなの津軽』です。

タイトルから明らかなように津軽を舞台のご当地ソングで、彼女にとってはデビュー2枚目の『望郷恋歌』以来の津軽ものになります。

津軽三味線の小気味よいイントロに続いて、彼女の澄みきった高音で始まります。そう、彼女のキャッチフレーズ「ドンと響く直球ボイス」が耳に心地よく響きわたるんです。

冬の津軽で寒さに耐えながら、遠くに去った思い人との再会を願う心情を歌い上げています。

各コーラスに出てくる「ひゅるひゅるひゅると 鳴く颪(おろし)」のフレーズが心の寒さも表現しているようで、ポイントになっています。

また、今回のジャケ写の衣装は鮮やかな濃い赤色のドレスで、PVでは同じ衣装でレトロな雰囲気がある洋館の一室のようなところで歌っていて、彼女の可愛さ美しさを一段と際立たせています。

岩木山、龍飛崎、五所川原といった地名が登場する津軽ものの本格演歌で、これまで多くの名曲が並み居る津軽演歌の一角に食い込めるよう、この曲も多くの人に親しまれ歌われてほしいと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=aFCFssbL7c8
コメント