♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

三代沙也可・港のれん

2007年09月30日 | 演歌・歌謡曲

★メディアにはほとんど登場せず、名前はあまり知られていないけれど、実力があって地道に活躍されている演歌歌手は数多く存在します。三代沙也可さんもまさにそんな一人です。大分県出身でデビュー15年になります。私も「演歌百撰」のテレビで見ただけで、まだ生で聴いたことはないのですが、その歌声には日本情緒たっぷりの魅力があります。

★彼女の新曲『港のれん』は、得意とする男唄です。男のみれん心をうまく歌い上げています。こういう曲を聴いていると、自分のうちにある演歌心が静かに燃えてくるようです。メロディーも歌詞もオーソドックスで取り立てて目新しいところはないのですが、カラオケファンに限らずお薦めしたい一曲です。
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香西かおり・秋田ポンポン節

2007年09月29日 | 演歌・歌謡曲

★香西かおりさんの新曲はデビュー20周年記念曲で、『秋田ポンポン節』です。このタイトルを聞いて「えっ?」と思った人は多いでしょう。ロックと民謡が融合したようなこの曲は、これまでの彼女のレパートリーにはなかったものです。彼女自身も「これまでにない曲で、爽快感がある。名前のとおりポンポン売れてほしい。」とコメントしています。そのとおりに彼女は実に気持よく唄っている感じです。

★もともと彼女は幼い頃から民謡をやっていて、数々の賞を取っているのですから、言うなれば民謡調はお手の物というわけです。
タイトルどおりに「ポンポンポン」という掛け声のような歌詞が何度も出てきます。これは大漁船のエンジンの擬音語のようで、大変印象的です。

★またこの曲はジャケ写も話題を呼んでいるようです。着崩れたような着物に、まとめ上げずに下ろした髪の毛が新鮮な魅力です。これまでから基本的に演歌歌手でありながら、演歌の枠に収まりきらない活躍をしてきた彼女が、この曲を機会にさらにスケールをアップしてほしいと思います。

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北野ゆき・きんぴらごぼうの歌

2007年09月28日 | 演歌・歌謡曲

★タイトルからして何ともユニークな曲です。童謡かと思うようなタイトルですが、元気いっぱいの演歌です。唄っている北野ゆきさんは、立山みゆきさんから今回改名され、前作『今日も木曽路は雪ですか』は隠れたロングヒットになっていたようです。

★この曲を聴いて思い出したのが、晴山さおりさんの『一円玉の旅がらす』です。消費税導入で不足がちになった一円玉を擬人化した股旅演歌は大ヒットしました。この『きんぴらごぼうの歌』では、ごぼうとニンジンを男女に擬人化して、夫婦の幸せ演歌になっています。

★アレンジもなかなかユニークです。イントロはジャズっぽいミュートトランペットで始まったかと思えば、急に三味線の入ったノリノリ調子になります。間奏ではまたジャズが出てきて、ラストではロックのリズムになるという具合でめまぐるしく変化します。

★いわゆる「キワ物」というイメージもありますが、とかくワンパターンになりがちな演歌には、こういう面白い試みもインパクトがあっていいのではないでしょうか。
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みずき舞・やどり木

2007年09月24日 | 演歌・歌謡曲

★みずき舞さんが3年前、細江真由子から改名して『あなたがそばにいるだけで』で再デビューされたときには、その愛くるしい美貌に目を見張り、爽やかな歌謡曲の旗手として期待しましたが、世間の評価はなかなかそれには応えてくれませんでした。

★軽いタッチの『夢ゆらら』、女心をしっとり歌う抒情歌謡『夕なぎ岬』もあまりパッとしませんでした。そして前作『大和撫子』では、一転して和服衣装で演歌に方向転換、あまりにも古風でつつましやかな女性がテーマの幸せ演歌で、彼女のファンでもとまどって引いてしまった人がいたのではないかと思います。

★今回の新曲『やどり木』は、ごく普通の幸せ演歌で、あまり新味はないものの、カラオケ向きと言えるでしょう。作曲の大地良氏とは杉良太郎さんのことだそうです。

★私個人としては彼女がこのまま演歌の枠に収まってしまうのではなく、『あなたがそばにいるだけで』のような癒し系の大人の歌謡曲路線にまた戻ってほしいと願っています。
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岩出和也・五月のバラ

2007年09月22日 | 演歌・歌謡曲

★久しぶりに男性歌手の曲を取り上げます。岩出和也さんの『五月のバラ』です。彼は男性演歌歌手の中では私が一番気に入っていると言ってもよく、カラオケでもよく彼の曲を歌います。この『五月のバラ』は、発売後もう4ヶ月になりますが、まだこのブログでコメントしていませんでした。

★この曲はオリジナルではなく、1977年に塚田三喜夫さんという歌手でヒットした曲のリメイクということですが、元の曲のことは全く記憶にありません。
オリジナルかリメイクかというのはともかく、いい曲であり、岩出さんのソフトな歌声にぴったりであることは確かです。演歌・歌謡曲というより、愛唱歌という感じの美しいメロディー、そして美しい歌詞の曲です。

★この曲の歌詞の特徴は、1行目の「五月」、2行目と5行目の「バラ」、4行目の「水」というように、同じ言葉をフレーズの中で繰り返し、印象を強めていることです。そうしてイメージを作って、サビの「忘れないで 忘れないで」から、一気に感情を盛り上げています。大変巧みな構成だと思います。

★10月10日には岩出さんの新しい全曲集アルバムが発売されます。ちょっと渋みのある格好いい男性歌手として、ますます人気が出ればいいと思います。
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