♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

小田純平 “モノ・ホン”

2024年05月31日 | 演歌・歌謡曲

   

          

5月15日にアップしました小田純平さんの『迷子のホタル~ニューバージョン~』のカップリング曲を取り上げたいと思います。

このブログではカップリング曲を取り上げることはあまりないのですが、この『モノ・ホン』はいい曲で、A面の曲がセルフカバーということもあり、むしろこっちをメインにした方がよかったのではないかと思った次第です。

この曲もフォーク調演歌といった感じで、小田さんが得意とする男のしみじみとした情感を表現しています。

大阪を舞台にしたご当地もので、大阪弁は各コーラスに一箇所ずつ、「あったんや」「仲や」「知ったんや」と控えめに使われています。

タイトルの『モノ・ホン』は言うまでもなく「本物」の倒語ですが、特徴的なのは、数え歌の体裁を取っていることで、「一つとせ」「二つとせ」と始まります。

若い時に年上の女性とひととき暮らしていたことを思い出しながら、酒を飲んでいる男性の独白といった内容で、しみじみとした哀愁感や孤独感がにじみ出ています。

小田さんは、こういうタイプの曲の歌い方が実にうまく、まさに唯一無二の孤高の持ち味と言えるでしょう。

作詞は小田氏の曲をよく書いている朝比奈京仔氏で、女性の細やかな心情表現が得意で多くの名曲がありますが、こういう男性主人公の曲も実にうまく表現していると感心します。

小田さんのファンはもちろん、演歌・歌謡曲のファンに広くおすすめしたい曲で、カラオケでは多くの方にチャレンジしてもらいたいです。

https://www.youtube.com/watch?v=0CE9kPCpSLA

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藤井香愛 “純情レボリューション”

2024年05月24日 | 演歌・歌謡曲

今回は人気上昇中の女性歌謡曲歌手、藤井香愛さんです。モデルやカラオケのガイドボーカルなどを経て2018年に『東京ルージュ』でデビューした彼女は、4月24日に発売された新曲『純情レボリューション』が6枚目のシングルとなります。

この曲の特徴は、いわゆる「頭サビ」というのかサビから始まることです。それも「ダメよ逃がさない イヤよ返してよ」と強い調子でインパクトがありますから、これで曲の気分がビシッと決まる感じです。

曲調はリズミカルな歌謡ポップスで、内容的には女性主人公が強い口調で、自分を捨てようとする男を糾弾しています。

70年代、80年代の歌謡ポップスでいえば山口百恵さんとか中森明菜さんの感じに通じるものがあります。そのあたりの一種の格好良さに共感される方にはきっと気に入ってもらえると思います。

藤井香愛さんの持っている、きりっとした妖艶さにこの曲はまさにぴったりだなと思いますね。

作詞:及川眠子氏、作曲:幸耕平氏のコンビは一昨年の『一夜桃色』、昨年の『夢告鳥』に続き3曲連続です。

特に歌謡曲ファンにはおすすめの曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=POvhluvmnZA

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小田純平 “迷子のホタル~ニューバージョン~”

2024年05月15日 | 演歌・歌謡曲

今回は、私が目下一番好きな歌手、ミュージシャンと言っていい、小田純平さんの新曲です。

先日、ある会合の席で私がカラオケが好きだとの話をしたら、相手から好きな歌手は誰かと聞かれたので、小田純平さんの名前を出しました。

小田さんは演歌系のシンガーソングライターになるのでしょうが、そういった枠に収まりきれないマルチタレントでもあります。他の歌手に提供している曲は演歌系が多いものの、本人が歌う曲はフォーク調、ブルース調、また軽快なポップス調など多彩です。

彼はほぼ毎年1枚ずつニューシングルを出しており、どんな曲が出てくるか楽しみにしています。今年は5月8日に『迷子のホタル~ニューバージョン~』が発売されました。

ニューバージョンとあるように、この元歌は彼の弟子、寺本圭佑さんの2022年の『折鶴夜曲』のカップリングとして提供されたもので、それをニューアレンジし、歌詞も一部加えてセルフカバーしています。

曲調はフォーク調演歌といった趣で、1コーラスごとの歌詞が短く、一般的には3番までのところが5番まであるのが特徴です。

内容は自分をホタルになぞらえて、人生を振り返り、最後は「空に飛び去り 星となる」とあって、これは儚いながらも今後の人生に希望を見出していると解釈してもいいでしょう。

元歌から加わったのは3番で、夢や恋が破れた心境の内容になっており、小田さんはこういう未練心も折り込みたかったのだと思います。

一見、単調なメロディーでメリハリがないような印象ですが、聴くほどに印象に残り、耳に残る曲だと思います。

小田さんは作詞をしないシンガーソングライターで、この曲の作詞は鮫島琉星氏です。

寺本圭佑さんの元歌のときは知らなかった曲で、今度のセルフカバーを機に私もカラオケのレパートリーにしたいと思っています。

演歌ファンにも歌謡曲ファンにもおすすめできる曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=g4bSQZgkM-o

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永井裕子 “おんなの花道”

2024年05月05日 | 演歌・歌謡曲

今回は実力派の女性演歌歌手、永井裕子さんです。私が彼女を初めて知ったのは、20年くらい前でまだデビューから間もない時期だったと思いますが、NHKの歌謡コンサートの新人歌手特集に出演したときでした。そのとき歌ったのが『菜の花情歌』という阿久悠氏作詞の曲で、元気のいい若手だなとの印象でした。

彼女はその後、正統派の演歌歌手として旅情演歌、人生応援歌など多くの曲を歌い続け、安定した歌唱力で演歌ファンの心をつかんできました。

4月24日に発売された1年ぶりとなる新曲『おんなの花道』は、まさに王道演歌と呼ぶにふさわしく、人生応援歌として一級品の味わいがあります。

内容的には「花道」とあるように、直接的には歌手や俳優など芸の道を志す女性の心意気を歌ったものですが、男性も含めあらゆる人にとっても生きていくうえでの指針となるような歌詞になっています。

曲調はどっしりとした風格のあるもので、永井さんは力強く歌い上げています。

作詞は万城たかし氏、作曲は師匠で彼女の多くの曲を手がけている四方章人氏です。

演歌ファンには自信を持っておすすめできる曲です。カラオケではきっと人気曲になることでしょう。女性はもとより、男性が歌っても映える曲だと思います。

 

MVショートバージョン

https://www.youtube.com/watch?v=rGP3dtwzZ1c

 

静止画フルバージョン歌詞付き

https://www.youtube.com/watch?v=rssgXdhuJoE

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松尾雄史 “赤羽ノスタルジー”

2024年05月01日 | 演歌・歌謡曲

今回もどちらかといえば個性的な若手男性演歌歌手です。松尾雄史さんで、ルックスはまあ今風のちょっと格好付けたような若者といったイメージで、個性的なのは声と歌い方でしょうね。

粘っこい声というのか、耳に残る感じがあります。歌い方も巻き舌やうなりを使うことが多いです。そのへんがあえてスマートさを売りにする他の若手の歌手と差異化されていて目立っています。

さて、4月3日に発売された新曲が『赤羽ノスタルジー』です。東京のご当地ソングですが、赤羽を舞台のものは珍しく、ほとんど見当たりません。これまで東京の地名で曲名に出てきたのは新宿・渋谷・銀座・赤坂・六本木・原宿などが思い浮かびます。

私は東京のことはよく知らないのですが、赤羽は下町情緒にあふれた繁華街があるそうです。

この『赤羽ノスタルジー』はそんな赤羽を舞台に、男性主人公が別れた恋人のことを想い、後悔する心情を歌っています。格好をつけた都会派歌謡ではなく、素直な心境が出ている感じで、サビの「今じゃ後悔ばかりさ」の部分はうなりをしっかり効かせています。

冒頭の「心配しないで、幸せよ」は相手の女性の台詞で、ここは面白い工夫だと思います。

曲調はミディアムテンポのメジャー歌謡曲といったところで、心地よいメロディーです。

作詞は歌謡曲を多く書いている、もりちよこ氏、作曲は師匠でベテランの水森英夫氏です。

こういう曲はカラオケではちょっと意外性をねらって歌うのがいいかもしれません。多くの方におすすめしたい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=STfFynvK6vQ

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