実力派の女性中堅演歌歌手、永井裕子さんの新曲『華と咲け』が5月19日に発売されました。
最近は女性の切ない心情をテーマにした曲が続いていましたが、今回は久しぶりの男歌です。内容的にも2014年の『勝負坂』以来の人生応援歌で、彼女の持ち味と言える、こぶし・うなりを十分に効かせた骨太の歌声が味わえます。
タイトルに「花」ではなく「華」の字を使っているのは、華やかさ、華麗といったイメージを強調しているのだと思います。
曲調や歌詞の内容は、定型的な王道演歌のパターンで、特に目新しいものではありませんが、それだけに演歌ファンにはなじみやすいものです。
『勝負坂』では個人の精神論的な心構えを歌っていましたが、この『華と咲け』では、「母の大地に根を張って」「親にもらった命の糸は」「天を仰げば父の声」といった歌詞に見られるように、親子の情愛を一つのテーマとしており、3番の歌詞では人との和を強調しています。
この歌で多くの人が少しでも元気になってほしいとの、彼女の思いが伝わってくるようないい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=qslPNksJCDY