若手演歌の実力派、永井裕子さんの2月25日に発売された新曲は、彼女の力強い歌声を存分に活かした素晴らしい本格演歌です。
作曲は彼女の師匠である四方章人氏で、さすがに彼女の持ち味をよく理解した曲作りをしていると感じます。
内容的には女の未練心という演歌の定番そのものなんですが、曲調も歌いっぷりも堂々としています。未練心を引きずって後ろ向きになるのではなく、未練をバネにして力強く生きていく意志を表現しているようです。3番にある「未練を温(ぬく)め」という歌詞がまさにこの曲を象徴していると思いますね。
それからタイトルの字のことですが、『國』の字について常用漢字の字体の『国』ではなく正字体を使っているのは、小さなことのようでありながらこの曲の風格を高めていると思います。
ちなみに私は女性の曲でも躊躇せず常々カラオケで歌うほうですが、この曲に関しては男性が歌ってもしっくり来る曲でしょうね。
永井裕子さんもこの曲をきっかけに、並み居るベテラン歌手を駆逐してしまうほどの勢いで活躍してほしいものです。