山内惠介さんの新曲「さらせ冬の嵐」は、すごくドラマチックでスケールの大きな曲ですね。いきなり「ここで身を投げれば・・・」なんて歌詞が出て来るので、絶望的な心境の曲かと思いきや、ラストで「私は死にはしない」と力強く歌いきって、これは悲しみを乗り越えた再生がテーマになっているのです。
彼にとってはめずらしく女歌なのも特徴的です。意外なことに彼はほとんど男歌で、女歌といえばずいぶん前の「船酒場」で酒場のママが主人公だったくらいしか思いつきません。そういう意味でも新境地の曲です。
作詞は数々の名曲を手がけている松井五郎氏、作曲は演歌の名手、水森英夫氏とくれば、なるほどという感じで、彼の歌手生活においても記念碑的な作品になるのではないでしょうか。
もはや若手男性演歌歌手の人気ナンバーワンと言っても過言ではない彼が、この曲のヒットで今年もますます快調に飛ばして行きそうです。