♬ 歌・唄・詩の日々

いい歌、いい歌手と出会いたい・・・
そんな気持ちを込めて綴る気ままな雑記帳です

三山ひろし “恋・・・情念”

2024年02月25日 | 演歌・歌謡曲

今回は人気の演歌歌手、三山ひろしさんの新曲を取り上げます。三山さんといえばNHK紅白の常連ですが、実は私は昨年の紅白は全く見ていません。最近の紅白では演歌歌手の出場枠はどんどん減らされるし、その数少ない演歌歌手に対するNHKの扱いが全くひどすぎる。例えば水森かおりさんにはマジックショーをやらせ、山内惠介さんにはホールの場外でナツメロを歌わせるなど歌手に対するリスペクトが全く感じられません。

三山ひろしさんに毎年けん玉をやらせるのもその一つです。三山さんは歌手であって、けん玉芸人ではありません。あれではけん玉ギネスチャレンジ大会の賑やかしに三山さんを利用しているだけです。

そんなこんなでもう紅白は見る気がしなくなったわけです。

紅白批判はひとまずおいて、三山さんの新曲は1月10日発売の『恋・・・情念』です。

これはこれまでの彼の曲とはちょっと感じが違いますね。どちらかというと明るい感じの曲とか、力強い曲が多かったイメージでしたが、これはタイトル通り恋の情念の世界をストレートに歌い上げています。

まあこの曲は歌詞がもう始めから終わりまで激しい情念の表現になっています。いきなり「あなたを手放すくらいなら この世を生きてく価値がない」なんてすごい歌詞から始まります。

MVのラストでは三山さんが涙を流しているのが見られます。それだけに感情移入できる曲だということでしょう。

この曲、一般的には女性主人公の心情と解釈されるのでしょうが、ジェンダーについての現代の考え方でいけば男性の心情だとしても何ら不自然ではありませんね。

ですからカラオケでは男女いずれが歌っても映える曲だと思います。演歌ファンには広く受け入れられる曲ですね。

三山さんにとっては新境地で、演歌歌手としてまた一つ大きく成長するきっかけになるような予感がします。

https://www.youtube.com/watch?v=z_xg5acBbhY

 

 

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まつざき幸介 “月の秤”

2024年02月12日 | 演歌・歌謡曲

今回は、まつざき幸介さんの新曲を取り上げます。彼は小田純平氏のお弟子さんということで、私は新曲が出るたびに注目している歌手の一人です。

彼の曲は本当にいいものが多く、小田氏が彼のことを気に入って、力を入れて作曲していることがうかがわれます。

ここ数年の彼の曲は、ゆったりしたバラード調が多く、『涙のピリオド』『哀しみのアドレス』のような失恋の悲しみを歌った女歌、また『雨音』『おもいで通り雨』のようなしみじみと人生を振り返る男歌などが思い浮かびます。

2月7日に発売された新曲『月の秤(はかり)』は、そういったこれまでの彼の曲とは一味も二味も違った趣を感じます。まず一番特徴的なのは、ジャズ風のアレンジをしていることで、編曲は矢田部正氏です。

私は音楽のジャンルとしてのジャズはどうにもなじめなくて、正直なところあまり好きではありませんが、ジャズのテイストを利かせた歌謡曲は面白い試みだと思います。MVではジャズバンドの伴奏をバックに、まつざきさんが軽快に歌ってる様子が見られます。

第二の特徴としては、ユニークな歌詞があげられるでしょう。作詞は朝比奈京仔氏で、小田純平氏とのコンビで数多くのいい女歌を書いている方です。

『月の秤』というタイトルからして意味深で、内容的には相手の心変わりを嘆く心情を歌う女歌で、月の満ち欠けを心変わりの様子に例えているようです。

サビにには「ルナ リブラ」という言葉が出てきて、すごく印象的です。ルナは月、リブラは天秤座のことで、まあこれで月の秤を象徴しているようです。

1番、2番の冒頭の歌詞で「愛がやせていく」「愛を食べてゆく」と面白い表現もあって、大変工夫された歌詞だと感じます。

まつざきさんにとってはこれまでにない感じの曲で、歌手としての力量がますます増したように思います。

歌謡曲ファンにはおすすめの曲で、カラオケではちょっと難しいかもしれませんが、うまく歌えればすごく格好いいと思いますし、是非チャレンジしてほしいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=oFjS_E80fkM

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前川清 “あなただけ(リアレンジバージョン)”

2024年02月05日 | 演歌・歌謡曲

今回取り上げるのはベテランの前川清さんで、実はこのブログで彼の持ち歌を取り上げるのは初めてになります。

このブログでは割合と若手の歌手を取り上げることが多いのですが、それはこれからの活躍に期待する歌手をできるだけ応援したいとの気持ちからで、ベテランの曲でもいいものがあれば随時取り上げたいと思います。

さて昨年12月13日に発売されたのが『あなただけ(リアレンジバージョン)』で、タイトルにあるようにこれは2001年に発売されたアルバムに収録されていた曲を新しくアレンジし直したもので、作詞作曲は円広志さんです。

ソロ歌手になってからの前川さんについては2002年に福山雅治さん作詞作曲の『ひまわり』といういい曲がありましたが、それ以降はあまり印象がありません。それで今回の新曲もあまり期待しておらず、オリジナルの曲も知りませんでした。

しかし、聴いてみるとなかなかいい曲で、印象に残りました。

内容的には一途な恋心を歌っていて、主人公は男性とも女性とも読める歌詞です。

出だしが何となく聴いたような感じだと思ったのですが、桑田佳祐さん作詞作曲で研ナオコさんが歌った『夏をあきらめて』の出だしにちょっと似ているのでした。

それはさておき、しゃれた感じの言うなれば格好いい歌謡曲です。

サビの「あなただけを」の部分では、まことに前川さんらしい個性が出ているなと感じました。

歌謡曲ファンはもとより演歌ファンにも広くおすすめできる曲で、また男女を問わずカラオケでも歌い映えする曲だと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=ghELQjlhl3I

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津吹みゆ “会津なみだ橋”

2024年02月01日 | 演歌・歌謡曲

今回も年が明けてから発売された新曲で、1月10日に発売された津吹みゆさんの『会津なみだ橋』です。

彼女は2015年のデビュー曲『会津・山の神』以来、ご当地ソング中心に歌ってきましたが、今回は2019年の『みちのく恋桜』以来となる出身地の福島県のご当地ソングなので、より気合いが入っていることでしょう。

18歳でデビューし、演歌のアイドルと言われた彼女も27歳となり、大人の女性の落ち着きがますます感じられるようになりました。

『会津なみだ橋』はそんな彼女にぴったりの、切な系の王道演歌になっています。作詞は、かず翼氏で私は小田純平さんの曲の歌詞をよく書いている方として覚えています。作曲は彼女の師匠の四方章人氏です。

イントロからいい感じに盛り上げていき、歌い出しがタイトルの「会津なみだ橋…」と彼女の美しい高音で始まって、この曲の世界に引き込まれていきます。

女性主人公が別れた恋人に、せめてもう一度逢いたいと願う切ない心情が歌われていて、演歌ファンにはおすすめの一曲です。

カラオケでも多くの方に歌ってほしい曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=6PTN-EtoB6w

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