今回取り上げますのは、HANZOさんの11月20日に発売されたシングル『寒い夜は』です。
HANZOさんという方については、これまで全く知らなかったので検索したところ、島根県安来市出身のシンガーソングライターで、2001年頃からメジャーで活動されているようです。
最近では花咲ゆき美さんの6月発売の新曲『雨の港駅』を作曲されています。
この『寒い夜は』は、ロックテイストの歌謡ポップスで、MVを見ると一人四役で、アコースティックギター、エレキベース、ピアノ、ドラムの演奏が見られます。
内容的にはなかなかユニークで、ちょっと危うい状況の男女の恋愛がテーマですが、男歌でも女歌でもなく、1番は女性の視点、2番は男性の視点、3番は双方を客観的に見た歌詞になっています。
この主人公の二人は、どうもお互いに気持が離れかけて別居しているけれど、やはり愛情も強く、女性からは電話に出てくれないことをなじり、嫉妬しています。
男性のほうはそれに弁解し、二人一緒にいた日を懐かしんでいるといった状況が歌われます。
「寒い夜」は、寂しさの象徴としての表現のようです。
歌詞の中で面白いと思ったのは、「かゆい心の ねじ曲がったジェラシー」の部分で、何となくムズムズしたもどかしい心境をうまく表していると感じました。
曲調はロック調でビートが利いていてリズミカル、テンポがよくてノリのいい曲です。
私は数年前まではJ-POPも結構聴いていたのですが、最近はどうも聴く気が全然しません。それでもこういったロックテイストの歌謡曲はいいなと思います。
歌謡曲ファンのみならず、もっぱら演歌という方にもおすすめしたい曲です。
カラオケではハードルが高そうですが、チャレンジのし甲斐があるのではないでしょうか。