しばらくぶりの男性歌手の曲になります。小田純平さんの愛弟子、寺本圭佑さんの9月14日に発売された最新シングル『折鶴夜曲』です。
昨年の『望郷本線』は、親との死別という重いテーマの曲でしたが、今回も妻との死別がテーマで、引き続き身内との別れを歌ったものです。
彼は偶然にも今年に父親を亡くされたとのことで、この曲にかける想いもひとしおでしょう。
重いテーマではありますが、曲調はテンポがよく、リズミカルな歌謡曲調の感じになっていて、歌謡曲ファンを中心におすすめできる素晴らしい曲です。
内容は主人公の男性が、亡き妻を偲んで千羽鶴を折っている情景で、はじめは悲しみで千羽目が折れなかったけれど、日記帳に書かれた言葉を見たことをきっかけに千羽鶴が完成します。
徐々に感情が高まって、サビでは「折鶴よ羽ばたいてくれ!」と想いがほとばしります。
「カラオケで歌いたくなる曲」が売りのようで、確かにドラマチックな曲調、サビでの感情表現がカラオケで映えると思います。
ただ、あまり思い入れを強くすると失敗しそうなので、寺本圭佑さんの歌唱をじっくり味わって、自分なりに工夫する必要があるでしょう。