7時起床。大浴場でシャワーを浴びてから部屋でのんびりし、9時前にスーツに着替えて部屋を出る。今回の研修は、基本的には私服でOKなのだが、例年初日と最終日はスーツを着るという伝統があるらしい。研修は9時40分スタートなので、まずは同期4人で食堂へ行き、朝食を食べる。ここの食堂は、広くて綺麗だし、何より天井が高いので開放感がある。また、先輩方から散々「まずいまずい」と聞かされていた料理も、全然まずくなかった。早稲田の文カフェには及ばないが、十分合格点には達している。
今日の朝食は、「鯖の塩焼き定食」
9時40分から研修開始。冒頭に簡単なオリエンテーションがあった後、 午前中は中小企業庁(経済産業省)の方を講師に招いて、中小企業の置かれている状況と行政による支援施策の概要についてお話を伺う。内容の大半は「いかに中小企業が厳しい状況に置かれているか」というもので、若干聞いていて気が滅入ったが、事実そういうデータが出ているわけで、そこから目を背けるわけにはいかない。ただ、中小企業の厳しい状況は、何もリーマンショックに端を発する世界的な不況だけが原因ではなく(もちろん、公共工事の減少による建設業界の大不振など、全く関係ないわけではないが)、地域格差や後継者問題なども大きな原因となっている。そのような状況に際して、行政や我々としては、資金繰り対策などの「守り」の支援と、官公需(行政からの仕事の発注)や販路の開拓などの「攻め」の支援をバランスよく行っていく必要がある。今私が担当している国からの受託事業(中小企業応援センター事業)も、そのような位置づけの支援事業なのだろう。
昼食は、再び食堂へ行って「牛丼」を食べる。これもまた、なかなか美味しかった。その後、午後からは、「中小企業における連携組織(組合)の役割と課題」と題して、午前中と同じように中小企業の置かれている現状と、その上で中小企業組合がどのような役割を担っていくべきなのかについて学んだ。中でも印象に残ったのは、組合事業を有効に進めるために、時にはある種の宗教的な要素が必要になってくるという話である。協同組合などは、原則として組合員の平等が確保されるべき組織体である。しかし、時には強力なリーダーシップを持つ主導者によるカリスマ的支配が必要になる場合があるというのだ。確かに、何でもかんでも「みんなで話し合って決めましょう」というのでは意思決定のスピードが遅くなり、時代の流れについていけなくなってしまう。そういえば、大学の授業で、集団で行うことによってパフォーマンスが落ちる場合もあるという話を聞いたことがあった。そういう時には、グイっと引っ張るリーダーの存在が必要とされるのだろう。
その後、本日最後の講義は、「高度化事業の概要について」。高度化事業とは、協同組合などの中小企業団体が、共同して行う設備投資などに融資やアドバイスをする事業のことである。具体的には、商店街のアーケード設置や工業団地の形成といった事業を、財政・政策の両面から支援する。最近はあまり活発に活用されている事業ではないらしいが、要件に合致さえすれば、かなり有力な支援策になると思う。
授業終了後、厚生棟に場所を移して懇親会。今回のメンバーは大半が5月の1週間研修で一緒だった人たちなので、最初から気を遣わずに楽しむことが出来た。また、今回から新しく来た方々ともゆっくり話をすることが出来た。その後、場所を寮の談話室に移して男子飲み会。新潟と富山の同期が日本酒を持参してくれたので、(私は飲めないが)みんな大喜びだった。また、話の中で遊びの予定もどんどん決まり、明後日は西武ドームで野球観戦、土曜日は私たち神奈川の2人が案内役となり、横浜観光巡りを実施することになった。前者はともかく、後者に関しては埼玉県民の私が適任とは思えないが、同期が完全な浜っ子なので、彼女に任せようと思う。
飲み会終了後、ゆっくりとお風呂に浸かってから、部屋に戻ってクールダウン。何気なくブログを更新しようとして、昨日まで×印になっていた画像部分が全て正常に表示されていることに気が付く。特にパソコンの設定を変えたりはしていないので、おそらく回線が空いているのだろう。というわけで、昨日の日記に改めて画像を追加しておきました。これで、少しは寮の雰囲気が伝わるかと思います。