9時起床。一応6時間睡眠は確保したが、めちゃくちゃ眠い。
朝一で、母と一緒にサンを動物病院まで連れて行く。年に1度のフィラリアの予防接種である。そのついでに、毎回定番となっている耳の毛抜きをしてもらう。キャバリアとトイプードルのハーフであるサンは耳の中の毛が多く、定期的に抜かないと衛生的に問題があるのだ。本人はたいそう嫌がっているが、仕方ない。
母の日のプレゼントは、「グリーンスティック」。マッチ型の紙棒に植物の種がついたもので、それを土に挿すことで芽が出てくる。仕事の関係で知った商品で、主に企業の販促商品等に使われている。今回は、ハーブの種を選んだ。数日で芽が出るそうなので、次実家に戻る時には成長を目にすることが出来るだろう。
少し早めに横浜へ戻り、彼女と合って話をし、別れることにした。彼女に対して特に何か不満があるわけではないし、むしろこんなに大切にされたのは初めてで、本当に幸せな時間を過ごさせてもらった。しかし、彼女と付き合う前に約2年半独り身だった私は、その間に独りでいることの気楽さに慣れてしまい、恋人がいるという状態が窮屈に感じられるようになってしまったのだ。本当に自分勝手な理由で自分で自分が嫌になるし、罪悪感はこれまでに感じたことのないくらい大きい。
23時過ぎに帰宅。真っ暗な部屋に帰ってくるというのがどれほど寂しいことか、今日初めてわかった。別れるという結論を出すまでは本当に悩みに悩んで、その時は別れることで楽になると思っていたが、今になってみると、別れる前の葛藤より別れた後の罪悪感のほうがはるかに厳しいということがわかる。槇原敬之さんの「2つの願い」という曲の中に、「さよならと言われるより、言うほうがきっとつらい」というフレーズがある。どちらがつらいかは私にはわからないが、別れを告げるのもまた辛いことだというのは間違いない。しかし、別れを告げられて傷つくのも、告げて罪悪感に駆られるのも、恋愛の一部なのだろう。この決断が、私にとってだけでなく、彼女にとってもプラスの結果をもたらしてくれたらと願うのは、あまりに自分勝手過ぎるだろうか。