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11月18日(水) 久しぶりの信州・松本。

2021年11月19日 08時07分22秒 | 2021年

 6時45分起床。

 朝食は、昨日パントラックで買ってきた食パンで妻が作ってくれた卵サンド。娘の食べかけだったので写真は撮らなかったが、具沢山で美味しい。

 妻と娘を見送ってから、荷造りをして身支度を整える。今日から1泊2日で松本出張である。

 9時半前に家を出て、横浜線で八王子へ出る。原因はわからないが、中央線のダイヤが少し乱れており、乗る予定の特急も10分ほど遅れるとのこと。まあ、今日は移動日で何の予定もないので全く問題ない。

 定刻10時33分(実際には10時40分頃)発の特急あずさ13号に乗る。

 松本までの所要時間は約2時間。

 松本に到着する頃には遅れは回復していた。

 まずは、「そば処 浅田」へお蕎麦を食べに行く。明日の訪問先の方がおすすめしてくださったお店である。

 潔いメニュー構成である。注文は、名物の十割ざるそば。

 間違いなく、これまでに食べたお蕎麦の中で一番美味しかった。十割の濃厚さはあるのに粗さが全くなく、澄んだ味がする。こだわっているという薬味の辛味大根との相性も絶妙で、お蕎麦ってこんなに美味しいものなのかという純粋な驚きがあった。今こうして振り返ってみても、また食べたい欲が強烈にぶり返してくる。

 せっかくなので、あがたの森公園まで足を延ばす。松本はそろそろ紅葉が終わりを迎えており、冬の寂しさが漂い始めている。

 駅の方まで戻り、今日の宿「リッチモンドホテル松本」にチェックイン。思っていたよりかなり広い部屋である。

 財布とスマホだけ持って散策に出掛ける。

 せっかくなので、少し遠回りをして松本城を目指す。観光通りを離れると、古き良き夜の街が広がっている。裏町と呼ばれている地域らしい。

 松本城に到着。近くで写真を撮っていたカップルの彼女が「どこが正面かわからない」と言っている。確かに、と思う。それに対する彼氏の返事「自分が一番良いと思うところから撮ればいいんじゃない?」にも、確かに、と思う。

 私的にはこの角度が一番良いと思う。

 四柱神社にお参りをする。紅葉がとても綺麗に色づいている。秋のど真ん中にいるような感じがする。

 カフェ「chiiann」へ。

 窓際のカウンター席に座る。

 ジンジャーアップルソーダとチーアンカステラを注文。飲み物は自家製ジンジャエールとりんごジュースで迷って、間を取ることにした。大正解だった。

 カステラは優しい味で美味しい。

 ホテルへ戻り、2時間ほど仕事をする。

 夕食は「ラトリエ・スズキ」を予約しておいた。コロナ禍に入ってから完全予約制で営業をされているそうで、今日のディナーは私1人の貸切状態である。

 食前にノンアルコールシャンパンを飲む。ノーベル賞の会食でも出されているものだそうで、飲みやすくて美味しい。思わず2杯目もおかわりをした。

 料理は、シェフのおまかせコースでお願いした。地元産の食材を使った料理が楽しめる。

 私はこのお店の季節毎に変わるスープが大好きだ。今回は長ネギ。ネギの甘さが凝縮されている。マグロの塩漬けと一緒に食べると一気に味わいが変わるのも面白い。

 スズキのグリル。以前に来た時も食べたと思うのだが、ラタトゥイユと一緒に食べるのが特に美味しい。

 メインは牛肉のロースト。お肉と同じくらい大きなフォアグラがのっている。ソースも美味しい。これだけでも永遠にパンを食べ続けられる。

 食後の紅茶にもこだわっている。天竜川沿いで栽培された茶葉を使った「中井侍紅茶」というもので、味わい深いのに紅茶独特の渋みが一切ない。今年の秋からこの紅茶を出されているそうで、紅茶が苦手な人や子どもも美味しく飲んでくれるそうだ。

 こんなに美味しいお店でも、やはりコロナ禍の営業にはご苦労が多いようだ。座席数を絞って完全予約制にしているが、予約が重複して断らなければならない日があれば、反対に全く予約が入らない日もある。今日も、平日の中日なので夜の予約は私1人だった(ランチは盛況だったそうだ)。私が払った金額は、飲み物代も含めて7,300円。従業員を雇っていないとはいえ、これでは利益なんてほとんど出ないだろう。しかし、松本は医療体制が充実しており、コロナ感染者は出ても重症化したり死亡する方はほとんど皆無で、観光客数もどんどん回復してきているらしい。あとは、日常的な会食・飲み会ニーズが回復してくれば更なる追い風になる。今日のような貸切状態も贅沢でありがたいが、以前のように満席の賑わいを眺めながらカウンターの端で料理を楽しむほうがいい。そんな日が早く来るためにも、間もなく到来すると言われている第6波が無風、せめて微風であることを祈るばかりである。

 20時過ぎにホテルへ戻る。街はもうクリスマスモードに入っている。ちょっと早すぎやしないかい?

 バスタブにお湯を張って入浴し、いざ出ようと思ってお湯を抜いたら、洗面台の下にあった排水溝が溢れて洗面所が水浸しになった。一瞬何が起きたのかわからず、すぐにフロントに電話をして来てもらう。どうやら、排水口の向きがおかしくなっているらしい。水はすぐに引いたし、丁寧に掃除してくださったので事なきを得たが、何だかどっと疲れた。バスタブの排水溝って、直接排水管につながっているわけではないのね。

 ソファーに横になってパソコンをいじったり、本を読んだりして1人の夜を満喫する。家には今日から義母がヘルプに来てくださっており、楽しそうに笑っている娘の写真が送られてきた。明日からは妻も出張で、午後には私が帰るから何とかなるのだが、日中に保育園で何かあると対応できないので、念のために娘は川越の義父母宅へ連れて行って頂くことになっている。娘にとっては初めての父母不在の夜になるわけだが、今のところ遠足気分で楽しみにしているらしい。

 23時過ぎに就寝。