社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月3日(水・祝) 祖母との時間。

2023年05月05日 17時02分08秒 | 2023年

 7時起床。

 朝食は梅干しオートミール。

 身支度を整え、8時過ぎに家を出る。今日は、施設に入っている父方の祖母に会いに行く。

 東海道新幹線と高崎線、京浜東北線を乗り継いで川口へ。

 コンコースの店舗群が軒並み新しくなっている。

 私が学生時代に初めてアルバイトをした喫茶店はとうの昔になくなり、今は衣料品と雑貨のお店になっている。

 待ち合わせの時間まで余裕があるので、西口に出てみる。私の実家も西口にあるので、こちら側の景色はホームタウン感が強い。

 一方で、東口は遊びに行く場所という感覚である。

 今ほどではないが、昔から商業施設が多く、カフェや飲食店もこちら側に集中している。

 ふと思い立って思い出の場所へ行ってみたら、再開発されて高層マンションの広場になってしまっていた。

 昔はよくここに車を止めて人を待ったものだった。

 川越からやってきた妻と娘と合流し、バスに乗って祖母の入っている施設へ。コロナ禍でなかなか面会することが出来なかったので、約3年半振りの再会である。

 祖母はぐっすり眠っていて、無理して起こさなかったこともあり、なかなか起きなかった。30分ほどしたところで娘が飽きてしまったので、妻と娘には近くの公園で遊んでいてもらうことにして、私だけ部屋に残る。

 置き手紙を書き、そろそろ出ようかというところで祖母が握っていた手を強く握り返し、目を開けた。私を見るとにっこり微笑み、寝起きでまどろんでいることもあって言葉は発しないが、私のことをきちんと認識してくれていることがわかる。私が耳元で話をすると、それもしっかり聞こえているようで、頷いたり微笑んだりしてくれた。妻と娘と話をさせてあげることは出来なかったが、祖母と2人でゆっくりと時間を過ごせて良かった。

 先月、祖母は高熱を出し、食事も食べられなくなって、施設の方からは「このまま看取りになるかもしれない」と伝えられた。結果的に体調は回復して現在に至るが、また同じようなことがあると今度はどうなるかわからない。施設内でコロナが出るとまたすぐに面会禁止になってしまうし、もしかすると今日が生きている祖母に会える最後の機会かもしれない。

 部屋を出る時、祖母が布団の中にある手を小さく振っているのがわかった。今日来られて本当に良かった。

 妻と娘と合流し、私の実家へ帰る。弟の家族も合流し、大所帯で昼食。母がお寿司を注文し、天ぷらを揚げてくれた。

 かき揚げが美味しい。母は天ぷらを揚げる時には必ずこのかき揚げを作ってくれる。

 妻が義父母から持たせて頂いたスナップエンドウも天ぷらになった。これも美味しい。

 おやつは「デイジイ」のケーキ。

 子どもたちはどんどん仲良しになっていて、2階の部屋から絶え間なく笑い声が聞こえてきた。

 16時過ぎにおいとまする。

 南浦和までは弟家族と一緒に電車に乗る。

 南浦和で散会し、武蔵野線と東武東上線を乗り継いで川越の義実家へ伺う。遊び疲れた娘は道中ぐっすり眠っていた。

 義父が栽培した朝採れレタスをつまみ食いさせてもらう。みずみずしくて美味しい。

 お風呂を頂いてから夕食。筍ご飯、酢の物、玉ねぎの肉詰め、あさりのお味噌汁。

 どれも美味しいが、やはり煮物がすごい。延々と食べていたくなる。

 デザートは苺。これも義父の畑で採れたものである。

 娘を寝かしつけるタイミングで、そのまま寝落ちする。21時半過ぎには眠っていたと思う。