6時半前に目が覚めると、1階から義母と娘の笑い声が聞こえてくる。水入らずの女子会を邪魔してはいけないので、しばらくそのまま布団でまどろんでいた。
シャワーを浴びてから朝食。
義母がパン焼き器で焼いてくださったパン。ナッツやレーズンが入っている。上の2枚は娘用の市販の食パン。
ハム(チャーシュー?)も自家製らしい。すごい。イチジクの生ハム巻きは、庭のイチジクの木から採ったものだそうだ。
9時過ぎに義実家を出る。義母に駅前まで送って頂き、レンタカーを借りて所沢の観光農園「北田園」へ。
私の母と弟家族と合流し、ぶどう狩りをする。小雨がパラついたりやんだりの繰り返す微妙な天気だが、おかげで涼しい。
まずは試食させて頂く。今日はシャインマスカット、巨峰、クイーンニーナの3種類がある。
いざ、ぶどう狩り開始。思っていた以上に奥行きがあり、広い。
袋の下から中を覗いて慎重に選んでいく。子どもたちの真剣な表情が微笑ましい。
子どもでも手の届く高さなのはありがたい。
娘は自分で選んだぶどうにハサミを入れ、満足そうなドヤ顔をしている。初めてのぶどう狩りはとても楽しかったようである。
ぶどう狩りを終え、はやし園という農園の中にあるレストラン「伊左衛門」へ移動する。
人気店だが、待ち時間には園内の広いお庭を散策できる。
庭というよりガーデンという言葉がしっくりくる場所である。
様々な花が咲いており、その花を目当てにたくさんの虫たちも飛び交っている。こんなにたくさんの蝶々を見たのはいつ以来だろう。
蜂も飛んでいて娘は少し怖がっていたが、おそらく人間に危害を加えるタイプではないだろう。
普段は(娘が)恥ずかしがってなかなか撮らせてくれない母子のツーショット撮影に成功。
娘が花を眺めながら「雨のお水がキラキラして綺麗だね」と言っている。
確かにその通りだ。雨上がりにしか味わえない美しさがある。
雨と緑の入り混じった香りも心地よい。
地味な葉っぱだが、赤色が混ざっていて個人的にとても好きな色合いである。
更に奥へ行くと広い畑が広がっている。さつま芋を中心に、レストランで提供される野菜たちもここで栽培されているらしい。
※この次はインパクトのある虫の写真が出てくるので、苦手な方はさっと飛ばしてください。
茂みの中にとてつもなく大きな青虫を見つけて子どもたちは大興奮。あまりの大きさに私もワクワクした。
そろそろレストランの順番が回って来るようだ。
農園とレストランの歴史が書かれている。わかりやすい。
セットのサラダとスープ。やはり野菜が新鮮で美味しい。ドレッシングにもこだわっているようだ。そして、サツマイモのポタージュがあっと驚く美味しさである。
私は窯焼きのマルゲリータピザを選んだ。イタリアで修業したピザ職人が作っているということだけあって、普通のピザとはひと味違う美味しさである。特に熱々の一口目は絶品だった。
妻はジェノベーゼピザはバジルの香りがとても濃厚。娘の選んだボロネーゼも美味しかった。
食事を終え、ガーデンへ戻る。ランチタイムが終わって他のお客さんもいなくなったので、子どもたちとかくれんぼをする。スタッフさんが「ここは隠れがいのある場所がたくさんあるでしょう」と笑っている。
かくれんぼが一段落したところで、併設されている売店でイチジクのソフトクリームを買う。バニラの甘さの中にイチジクの独特な風味がよく出ていて美味しい。
子どもたちがもう少し遊びたいとのことで、「三富今昔村・くぬぎの森」へ移動する。自然との共生を考える場として設立された自然観察・体験施設である。
入口を入ってすぐに、鶏や山羊と触れ合えるコーナーがある。園内に放し飼いになっている鶏もいて、餌をあげることも出来る。子どもたちは喜んだり怖がったりしながらえさやりを楽しんでいた。
アスレチックスペースやツリーハウスもあって、大人も楽しめる。
園内にはやまゆり鉄道という100%太陽光で走る電車も走っている。
ミニSLに乗れること自体楽しいが、滝やビオトープを眺めたり、本格的な森の中を走るのはこの鉄道の大きな魅力だろう。
深呼吸すると、緑と土の香りが全身を駆け巡る。
そのまま森の中を散策する。
めちゃくちゃ大きなベンチがある。熊も快適に座れるだろう。
森にはもう秋が来ていた。
中身を取ろうとしてしっかりイガに刺される。
これは持ち帰ってもいいのだろうかと少し悩み、1個だけポケットに入れる。
森の中を元気に駆け回る子どもたちの声が聞こえてくる。それにしても、娘も甥っ子たちもすごい体力である。
妻が買ったジェラートを分けてもらう。セミノールという柑橘とヨモギの組み合わせ。ヨモギはミントのような爽やかさである。
セミノールは蜜柑のような味なのだが、酸味の中にほのかな苦みもあってとても美味しかった。
16時半過ぎに散会。子どもたちはまだ帰りたくないと寂しそうにしていた。また近々集まりましょう。とても充実した時間が過ごせて、誘ってくれた母に感謝である。
義実家へ妻と娘を送り届けてからレンタカーを返却し、私は1日早く新横浜へ戻る。電車は座れたが、ぶどうを大事に抱えていたので腕が筋肉痛になった。
19時過ぎに帰宅し、ぶどうの房からひとつひとつ実を切り取って冷蔵庫に保管する。地味だが結構力のいる作業である。しかし、これをやることで美味しさが長持ちする(と妻が言っていた)。
さすがに疲れてきたので迷ったが、前々から気になっているお店があり、もう一度外出する。
岸根公園から1駅だけ地下鉄に乗り、片倉町へ。
駅から5分ほど歩いて「タンタンメン金家」に到着。神奈川で担々麺といえば川崎のニュータンタンメンが有名だが、横浜で言わずと知れた名店と評されているのがこのお店である。さすがの人気でお店の前には行列ができており、15分ほど並んでから入店。
名物のタンタンメンと、同じくらい人気だという半チャーハンを注文。先に半チャーハンが到着したのだが、しっとり系の王道をいく美味しいチャーハンだった。今度はこちらをメインに食べに来たいくらいである。
お待ちかねのタンタンメン(辛さは普通)。ひき肉、唐辛子、にんにくに溶き卵というシンプルな構成だが、噂どおりのパンチ力と美味しさである。
ただ、私としては麺があまり口に合わなかった。一般的なラーメンに使われる中華麺や卵麺ではなく、細めのうどんのようなコシのある麺。美味しいは美味しいのだが、最後まで違和感が消えなかった。
「まいばすけっと」で買い物をしてから、帰りも1駅だけ地下鉄に乗る。
帰宅は21時半前。久しぶりに夜遊び(?)をして楽しかった。
入浴と洗濯を済ませてから、ぶどうを食べる。シャインマスカット、巨峰、クイーンニーナと、どれも味に特徴があって美味しい。本当は妻と娘が帰って来る明日まで待つべきところだったが、ちょっとだけですから…。
先週分の『虎に翼』を見る。そうか、美佐江はもう亡くなっていたのか。彼女の時はあと一歩及ばずだったが、寅子は美雪を救えるだろうか。そして、少年法改正、尊属殺を巡る上告の行方は如何に。それにしても、よねさんの強さ、凛々しさ、優しさは本当に胸にぐっと来る。そして、温和な航一が桂場長官に啖呵を切ったシーンはカッコよかった。もう最終週なのかと思うと寂しいが、この最高に挑戦的なドラマがどのような終わり方を見せるのか、本当に楽しみである。
2時前に就寝。