社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

9月24日(土)

2011年09月25日 02時05分42秒 | 2011年

  8時起床。インターネットのニュース記事で、「ホワイトハンズ」というNPO法人が紹介されていた。この団体は、介護行為として障がい者の射精介助サービスを行っている。代表の坂爪真吾さんは、東大で社会学を勉強し、専攻はジェンダー・セクシュアリティだったとのこと。となれば、当然誰の下で学んでいたかは明らかである。

  障がい者の性に関しては、2004年に新潮社から出版された『セックスボランティア』(河合香織著)を読んで以降、それなりに興味を持っていた。ホワイトハンズの射精介助の対象は(当然ながら)あくまで男性に限られているが、『セックスボランティア』の中では女性を対象としたサービス(?)も取り上げられている。当然ながら、「障がい者の性欲をどう扱うか」という問いは、「障がい者の男性の性欲をどう扱うか」と同義であってはならない。ただ、男性の性欲処理のゴールが射精という形である程度想定される反面、女性の性欲は何をもって満たされたとするのかよくわからない。1度のオーガズムで良いのか、それとももっと精神的な充足が必要なのか…。そうなると、これは男性についても同様に考えなければならないことだが、そもそも性欲とは何なのかという難しい話になってくる。

  このホワイトハンズの上手なところは、その目的を「性欲の解消(充足)」はなく、「射精」としていることである。それによって、「性欲(を満たす)とは何か」という先の問いをとりあえず棚上げすることが出来る。そして実際、その介助によって幸福感を得ている人々がいる。彼らからしてみれば、理屈云々以前に、「そこにニーズがある」のだろう。ただ、私個人の感情を言わせてもらうならば、上野ゼミで学んだからには、「女性の障がい者の性欲をどう考えるか」という問いにも向き合って欲しい。

  昼過ぎに家を出て、武蔵小杉へ。今日は、等々力競技場でJリーグ第27節、川崎フロンターレvs.清水エスパルスの試合を観るのだ。駅に到着後、しばらく周辺を散策してから、新丸子駅近くにある蕎麦屋「寿美吉」で昼食。ざるそばとカツ丼のセットを食べる。お蕎麦は何の変哲もないものだったが、カツ丼がなかなか美味しかった。このお店に限らず、蕎麦屋の丼物はなぜか美味しいような気がする。

  20分ほど歩いて等々力競技場へ。開場時間(16:30)の30分ほど前から列に並ぶ。今日はチケットが完売ということで、アウェイ(エスパルス)側にも長蛇の列が出来ていた。そのため、実際に入場出来たのは17時前。しかし、それでもゴール裏ほぼ中央の良席を確保することが出来た。

  等々力競技場では、一旦入場した後でもスタジアムの外に出ることが出来る。これまで行ったスタジアムは全て再入場が禁止されていたので、これには驚いた。多くの観客は、一度入場して座席を確保してから、外のイベント会場(フロンパーク)へ繰り出す。このイベント会場もなかなか趣向を凝らしたもので、特に子どもたちにとってはとても楽しい空間となっている。再入場制度の導入も含め、こうした顧客サービスの取り組みは素晴らしいと思う。ちなみに、今日は「エコ」をテーマとしたイベントが数多く開催されていた。


リユース食器の積み上げ大会。


エコアイスクリーム作り教室(byハーゲンダッツ)


環境紙芝居

  キックオフは19:03。今回、初めてゴール裏の席から観戦したのだが、思ったよりは見やすかった。反対側のゴール前の様子はほとんどわからないが、手前のゴール前の競り合いは迫力がある。ただ、周りの客層はサイドスタンドに比べて熱い人が多く、好き嫌いの分かれるところだろう。私は熱い応援に囲まれるのは好きだが、罵声に近い叫びを上げている輩も多く、それは非常に鬱陶しい。こういうことを言うとフェミニストからコテンパンにされるだろうが、女性が汚い言葉を発しているのを見ると、気分が悪い。若い女の子ならまだしも、中年女性となると殊更である。「おいおい、完全に女捨ててるじゃん。萎えるわー」と思ってしまった私には、もはやフェミニストを名乗る資格はないだろう。

  試合は前半を0-0で折り返したものの、56分(後半11分)にゴール前の混戦からアレックス選手が押し込み、エスパルスが先制する。得点したアレックス選手はもちろんだが、その前の高木選手の突破が素晴らしかった。しかし、その約10分後、65分に今度は同じくゴール前の混戦からジュニーニョ選手に押し込まれ、同点に追いつかれる。その後、互いに決定的なチャンスを迎えるものの決めきることが出来ず、1-1で試合終了。しかし、攻撃の迫力も出てきたし、守備面でもGK山本海人選手のスーパーセーブやキャラ(ヨンアピン選手)の献身的なタックルなど見所が多く、良い試合だったと思う。ただ、相変わらず主審(井上知大さん)の判定はひどかった。特別どちらかを贔屓しているというわけではないのだが、日本の審判は一体いつまで激しいプレーとラフプレーを混同し続けるのだろうか。現在の日本のサッカーは、フィジカルの強い選手がその強さを活かせない(逆にそれが邪魔になる)状況になっている。特に海外から来た選手たちにとっては、当たり前だと思っている激しいプレーがいちいちファールにされるので、相当ストレスが溜まるのではないだろうか。


お疲れ様でした。

  22時半前に帰宅。なぜか、足が筋肉痛になっている。武蔵小杉駅から等々力競技場まではそれほどの距離でもないのだが、それ以外に散策する時間が多かったのかもしれない。何はともあれ、運動するのは良いことである。

 


9月23日(金)

2011年09月24日 01時12分47秒 | 2011年

  9時半起床。11時過ぎに家を出て、西新井大師へ。最近は、毎週のように来ているような気がする。お目当てのお店があるだけでなく、町全体の雰囲気が好きなのだ。車で片道30分という距離も、ドライブにちょうど良い。

  まずは、いつもの行動範囲から少しはみ出して西新井駅方面へ歩き、318号線沿いにある洋食屋「銀亭」へ。オムライスが名物ということなので、「デミソースのオムライス」を注文する。セットのサラダは作り置きだが、レタスと胡麻ドレッシングの相性が良い。そして、肝心のオムライス。第一印象は、クリーミー。おそらく上からミルク系の何かをかけているのだろう、それによってデミソースが優しい味になっている。また、中のライスには細かく刻んだ人参などの野菜に加えて、パイナップルが入っている。それが非常に良いアクセントになっていて美味しく、あっという間に平らげてしまった。これはまた良い洋食屋を見つけてしまった。

  いつも通り、「かどや」へ寄ってかき氷のあんずミルクを食べる。食べる前は、「そろそろ、今年のかき氷も食べ納めだろう」と思っていたのだが、食べ終わってしまうとどうしても「もう1回は食べたいよな」と思ってしまう。この感じだと、結局はメニューから外れるまで注文し続けてしまうような気がする。

  14時過ぎに帰宅し、あとはひたすらダラダラと本を読む。途中で、先日誕生日祝いに頂いた「福砂屋」のカステラを食べたら、予想以上に美味しくて驚いた。本来私はあまりカステラが好きではないし、頂いた時は「何で誕生日にカステラなんだろう?」と疑問だったのだが、食べてみて初めてそのありがたみに気付いた。ただ、賞味期限の5日間で2本のカステラを平らげるのはさすがに難しいので、家族で頂くことにしよう。

  夕食前に軽くうたた寝のつもりがしっかり2時間近く眠ってしまい、深夜になっても眠くならない。明日は夜にサッカー観戦に行くので、その前に少し遠出をしようかと思っているのだが、結局寝坊しそうな気がする。


9月22日(木)

2011年09月23日 02時54分24秒 | 2011年

  6時起床。さすがに睡眠時間が4時間を切ると体力的に厳しい。行きの電車では、座った途端に眠りに落ちた。昨夜の台風の影響が続いていてダイヤに乱れが生じていたが、何とか20分程度の遅れで関内までたどり着いた。

  幸運なことに、今日は所々で急ぎの仕事が入ったり出張に出たりしたため、勤務中はほとんど眠気を感じることなく過ごした。特に、打ち合わせで伺った某税理士法人では非常に興味深い話を聞くことができ、とても楽しい時間を過ごした。コンサルというと、コンサル会社や中小企業診断士のイメージが強いが、税理士や会計士といった数字に強い専門家のコンサルも大いに需要があるだろうと思う。

  定時で退社し、19時半前に帰宅。やはり、帰りの電車の中でも爆睡した。しかし、その分夜遅くなってから元気になり、随分と夜更かししてしまった。


9月21日(水)

2011年09月22日 23時47分38秒 | 2011年

  6時起床。午後から本格的に台風がやってくるということで、出社早々に総務から「今日は各自の判断での早退を推奨する」との通達が出る。要するに、「これ以上オフィスにいると電車が止まって帰れなくなると判断したら、その時点で早退するように」とのことである。この時点で私は事の重大性を認識しておらず、それを後から後悔することとなる。

  昼食の時間、隣の部の部長の前でトップに対する不満を漏らす。私は、トップが私たち下っ端の人間にとっての厄介な問題から目を逸らしているのではないかと感じているのだ。それに対する彼(隣の部の部長)の反応は、「俺もつい最近までそう思っていたけど、実際管理職になってみると、予想以上に厄介なしがらみがあるんだよな…」というものだった。これが、他の誰かの発言であれば、「そんなのただの言い訳じゃん」と思うところだが、この人の言葉となると話は違う。これまでずっと高い牽引力で(良い意味で)破天荒に仕事をしてきた彼は部下からも慕われているし、私も「超」がつくぐらい彼のことを尊敬している。そんな彼が言うのだから、管理職ならではの辛さというのは相当なものなのだろう。そう考えると、確かに今私たちが抱えている問題の原因は間違いなく上にあるのだが、それを責めてばかりいても仕方がないので、自分たちで何とかしなければならない。ただ、これを本気でやろうとすると、確実に社内に敵を作ることになるのだが…。

  時間が経つにつれて風雨が強くなり、仕舞いにはビルが揺れ始める。最初は地震かと思ったほどの揺れが断続的に続く。鉄道の運休もどんどん広がり、徐々に人々が早退していく。それでも、暴風雨の中を出歩くのが嫌だった私はそのまま居残り、結局定時までオフィスで仕事をした。当初の想定では、私の帰宅経路は優に5パターン以上もあるので、何らかの方法で帰れるはずだった。しかし、当然ながら結局は全ての経路が遮断され、帰れなくなる。そのため、とりあえず腹ごしらえをしようということで、部長や上司、先輩と一緒にファミレスへ。部長や先輩は普通に帰れるにも関わらず、付き合って下さった。ありがとうございます。

  20時過ぎにお開きとなり、駅へ。ちょうど京浜東北線の運転が再開されたところだったのだが、速度制限のために自転車レベルのスピードで走っており、関内から川崎までで1時間も掛かった。その後、速度制限は解除されたものの、とにかく電車が詰まっており、走っては止まり、走っては止まりの繰り返し。しかも、東京の手前ぐらいから尋常じゃない混雑となった。私はまだ座っていたから良いものの、立っている人たちは本当に大変だっただろう。結局、約3時間半掛けて地元へ戻る。こんなことなら、さっさと早退しておけば良かった。しかしまあ、3月11日とは違って帰れただけ良しとしなければなるまい。


9月20日(火)

2011年09月20日 23時38分16秒 | 2011年

  6時起床。通勤中の電車の中でmixiのトップページに表示された「Happy Birthday」の文字を見て、今日が自分の誕生日であることに気付く。何とも嫌な気付き方だ。しかし、職場では同期と後輩からプレゼントを頂いた。もらった時はちょっと恥ずかしくて「ありがとう」と言うだけで精一杯だったが、実はめちゃくちゃ嬉しかった。

  今日は、来月から開催するセミナーの内部決裁が下りたので、本格的な準備に取り掛かる。具体的には、関係機関への後援依頼や講師への正式依頼、チラシのFAX送信、印刷、会場費の支払い準備などである。同様の連続セミナーを3箇所で実施するため、今日だけでは準備は全然終わらないし、そもそもの話をすれば起案を上げるタイミングが遅すぎた。当初の予定では8月末までに決裁が下り、9月から募集を開始するはずだったのに、様々な不測の事態が発生したため、こんなことになってしまった。そして、さらに遡れば、そもそも取り組み始めるのが遅かったのだ。タイムマシンがあれば2ヶ月前ぐらいに戻ってやり直したいところだが、机を開けてもドラえもんが出てくる気配は全くないので、せめて今回の原因を明確にして、今後の教訓にしたいと思う。

  20時過ぎに帰宅。誕生日ということで、夕食のメニューはステーキだったし、母と大阪の祖母からプレゼントを頂いた。ありがたい話である。それにしても、もう26歳。段々と笑えない年齢になってきた。そろそろ落ち着きを手に入れたいところだが、多分無理だろうな。