そば処 益荒男（ますらお）＠松戸

一昨年くらいからひとつのラーメンの中で、特徴の違う麺をひとつのラーメンの中で味わえる、「ミックス麺」がラーメンの中のひとつのバリエーションとして増えてきました。
太麺細麺の組み合わせや、縮れ具合が違う麺、加水率の違う麺を合わせたもの。中にはトマト麺などの練りこみ麺を扱ったものもあるみたいです。
そういったトレンドというのは一定の方向性があり、最初は軽くて趣味が良くても、その後そのトレンドを強調したものが登場し、最後は過剰のになり悪趣味とも呼べる状態になります。
食べ物で言えば激辛ブームなんていうのも最初は辛さと美味しさのバランスを楽しんでいたのが、いつの間にか辛さだけに興味と視点が向かなくなった結果ではないかと・・・。

長い前置きとなりましたが、お店の紹介です。
もともとは立喰い蕎麦のお店なのですが・・・読めましたか？
そう、頼むとラーメン、そば、うどんのミックスをやってくれるというお店です。
私が住む松戸の駅の近くにあるお店で、食べ物系のブロガーの密かなスポットになっているという話です。

店に入り、食券を購入します。
食券機には「天ぷらそば」や「たぬきうどん」等のおなじみのメニューが並んでいますが、その中に「ミックス」という文字。
多分これでしょう？
さて、この食券に「ドカ乗せ」を選びます。
食券を渡すと、なんだか気の良さそうなオヤジさんが「ミックス、なに？」と聞いてきます。
「えっ！？」という顔をすると、オヤジさん察したのか「ミックスはねえ、うどん、そば、ラーメンが選べるの」とわざわざ指を折りながら説明してくれました。
ということで最初はそば＆ラーメンにしようと思っていたのですが、作戦変更でうどんも入れて3種類。しかも本日のうどんはよもぎうどんという・・・。先行き不安一杯です。

しばらくして・・・運ばれてきましたよ・・・。

ミックス全種類 400円＋ドカ乗せ 300円

ジャジャーン。


天ぷら、鶏肉の甘辛煮、タコウインナー、山菜、ネギ。
これが丼の上にところ狭しと乗っています。しかもかなり煩雑に。
しかもなぜかスープは豚骨というゲテモノラーメン・・・いやこれラーメンじゃないや。

そして注目の麺は・・・・。



黄色いラーメン、茶色の蕎麦、そして緑の眩しいよもぎうどん。
え～っと・・・これ・・・食べなきゃいけないですよね。
写真を撮ったところを見たオヤジさんが、「インターネットかい？」なんて聞かれました。
「趣味で・・・」と愛想笑いでやり過ごし早速レポです。

意を決して口に運びます。

あれ？意外に不味くないぞ！
一応レポです。
調理しているところを見ると、茹で時間が違うため、予めラーメンをゆでて、そばとうどんは茹で置きを混ぜていました。
ラーメンは、それなりにコシのある麺で茹で沖の割りには・・・。
うどんとそばがちょっとノビ気味なのですが、まあまあ立喰い蕎麦屋のレベルですから。
しかし、意外と不味くないというのはちょっと驚き。
豚骨スープを使用していますがｍこのおかげで3種の麺をまとめて一体化した感じです。
次に山ほど乗った具ですが、先ずは天ぷらから。
天ぷらなのに豚骨スープかよ！
と思いましたが、しょっぱめのスープが天つゆのような役割をしてくれています。
これはこれで悪くないでしょう。
鶏肉はたぶん「かしわ（鳥）うどん」に入れるやつですね。
なぞのタコウインナーですが、オヤジさんに聞いたところ。
「赤が無いから」とあっさり答えられました。
そのほかは、山菜、ネギ・・・正直うどんやそばに乗せているもののオールスター。
全体的にかなり安易な発想から生まれたラーメン・・・じゃない料理だとは思いますが・・・すみません。この後にいい言葉が思いつきません。
とりあえず、ごちそうさまでした。

ちなみに先客が数名いたのですが、普通の蕎麦やうどんを頼んでおり、こんなもの食べているのは私だけでありまして、みんなからじろじろ見られます。
あの～じろじろ見ても良いんですが、こっちを横目で見ながらヒソヒソ話をするのは止めてください。
しかも「あいつブロガーだ・・・」ってちょっと聞こえてます。

【地図】千葉県松戸市木公戸5-24-1


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