最初の咽頭癌の手術をしたあと 義父は50代だったが退職した。
だからと言って、家の中でじっとしていたのではない。
庭仕事はもちろん、家の中の仕事もまめにし、
じっと座っていることは決してなかった。
貧乏症というか そんなところは獏じいさんも良く似ている。
そんな義父は近所の人の手助けも、この数ヶ月前まで ほんとうによくしていた。
そうやって体を動かすことが 人を助けることが
義父にとっては 生きている 事なんだと思う。
別に無理をして体を動かしている訳ではないと思う。
自分の出来る範囲で 自分がしたいことをして、
その時を、その命を使いたいんだと思う。
本人にとって 生きている意味がなければ、生きていても それはただの屍だ。
癌との闘い は もちろん本人だけでなく
その家族 特に共に暮らしている義母も精神的な戦いの中で暮らしている。
本人の命を延ばすことでなく 毎日をどう生きていけるか、
そんな視点から見始めると 愛する人を逝かせることもできるように思う。
私たちはとかく目に見えるものに執着しすぎる。
確か放射線治療が始まる前に、義父が 安楽死 について話をもちかけた。
老人ホームで働く親戚の者が、延命治療で生ける屍のようになって暮らす老人を
毎日目にし、
”自分がこの老人を安楽に死なせる薬を持っていたら、彼女にそれを与えたい。
と 思うことはある。” と義父によく話すらしい。
オレゴン州では法律で許可されている安楽死は
いろいろな問題もかかえていると思うが、
ここまで癌と戦ってきた義父が、それを望む日が来たら、
法律にふれてもそれを与えてあげたいと
安楽死の話を義父としたあと、ふと思った。
来週の 放射線治療 を終えてから 体が少しでも回復に向うことを願う。
腫瘍も小さくなり いつか 又 口から食べ物を食べることが可能になることを願う。
もう一度 義父の好きだったホワイトケーキを口にして欲しい。

だからと言って、家の中でじっとしていたのではない。
庭仕事はもちろん、家の中の仕事もまめにし、
じっと座っていることは決してなかった。
貧乏症というか そんなところは獏じいさんも良く似ている。
そんな義父は近所の人の手助けも、この数ヶ月前まで ほんとうによくしていた。
そうやって体を動かすことが 人を助けることが
義父にとっては 生きている 事なんだと思う。
別に無理をして体を動かしている訳ではないと思う。
自分の出来る範囲で 自分がしたいことをして、
その時を、その命を使いたいんだと思う。
本人にとって 生きている意味がなければ、生きていても それはただの屍だ。
癌との闘い は もちろん本人だけでなく
その家族 特に共に暮らしている義母も精神的な戦いの中で暮らしている。
本人の命を延ばすことでなく 毎日をどう生きていけるか、
そんな視点から見始めると 愛する人を逝かせることもできるように思う。
私たちはとかく目に見えるものに執着しすぎる。
確か放射線治療が始まる前に、義父が 安楽死 について話をもちかけた。
老人ホームで働く親戚の者が、延命治療で生ける屍のようになって暮らす老人を
毎日目にし、
”自分がこの老人を安楽に死なせる薬を持っていたら、彼女にそれを与えたい。
と 思うことはある。” と義父によく話すらしい。
オレゴン州では法律で許可されている安楽死は
いろいろな問題もかかえていると思うが、
ここまで癌と戦ってきた義父が、それを望む日が来たら、
法律にふれてもそれを与えてあげたいと
安楽死の話を義父としたあと、ふと思った。
来週の 放射線治療 を終えてから 体が少しでも回復に向うことを願う。
腫瘍も小さくなり いつか 又 口から食べ物を食べることが可能になることを願う。
もう一度 義父の好きだったホワイトケーキを口にして欲しい。

