私が働く中華のコーナーは
中華シェフ 二人で まかなっているが
その中の一人は中国に家族を置いたまま
一人で アメリカに出稼ぎに来ていた、、、左とん平に似た男性、、
あだ名は "とん平シェフ". 笑 ^^
今年の2月に とん平シェフが休暇を取り
中国に帰国されたまま
"事故にあい 入院生活が数ヶ月続く、、" と
曖昧な連絡が入っただけで
音沙汰なし、、、。
1人のシェフでは まかないきれない為
先月、新しいシェフ(仮名 リンさん) がやって来た、、、が、、
彼は料理の経験もなく、、、、
お米を入れた 中華鍋を
片手で振る練習から始めた。
その上、50代の彼は英語が話せず
アルファベットさえ読めない、、、。
今まで 何人かの中国人シェフが
この店にヘルプに来てくれていたが
皆 声が高い こともあってか
常に喋りまくっているように感じるが
リンさんは 中国語でも話をすることがほとんどなく
しても 声が非常に小さく
表情も少ない 喜怒哀楽の見られない人、、、である。
トレーニングをしているシェフから
きついことを言われても
じっと耐え忍んで 仕事を覚えようと
頑張ってらっしゃるように
私には見える。
調味料を間違えたり
掃除をしている最中に タオルをストーブの上に置き
小さな火事を起こしたり、、、
いろんな失敗もした リンさんだが
先週から 一人で任される ようにもなり
それと同時に 口数も多くなって来た。
なんと 今日は
"Good morning"に
"Thank you ". まで言ってくれ、、、、
、、、、、それは嬉しかった。
今日は 私とリンさんがチャイニーズで働き
中国人の寿司シェフが寿司を握っていたが
何かの失敗をしたリンさんを
寿司シェフが 怒鳴りつけ始めた。
高い声を 息つく暇もないスピードで
投げつける彼女の人相まで えぐかったのに
リンさんは 何時ものように
頷きながら
黙って終わるまで聞いていた。
やっと 寿司シェフが黙り
その場を去ろうとしたリンさんと目があった私は
その時 私とリンさんが同じことを思っていたのが
彼の眼差しで分かり、
同時に 二人でニタッっと笑った。