私が働くスーパーのお客さんはシニアの方が多い。
今朝 ベーカリーにやって来たおじいさんは
老人ホームに入居された奥さんのお見舞いに行く度に
そのホームで働くナースたちにドーナツを持っていかれる。
ドーナツ屋さんもないこの田舎町で
ドーナツが買えるのは、このスーパーのみ
そのおじいさん ナツオさんが
オーダーしたドーナツを取りにベーカリーに来るや
パン子さん(ベーカリーマネージャー)や他の従業員が
パッと優しい笑顔になって
おじいさんに挨拶をする。
おじいさんが誰なのか知らない私まで
気持ちが高揚するほど皆ハッピー
パン子さんと会話する常連客のナツオさんの様子を見ていて
ナツオさんが何らかの認知症を持っているのに気づいた。
そうしてナツオさんは会話中に 何度も
”2ダース入ってるんだよね。” と
箱の中に入ったドーナツの数を確認されていた。
”2ダース入ってますよ。” と
パン子さんが伝えると
その度に小さな笑顔を浮かべて
”そうか そうか” と
納得したように頷くナツオさんの表情は子供のよう。
素直で純粋な子供の心だった。
”2ダース入ってるか?” ”入ってますよ。”
そんな繰り返しをした後
ドーナツの代金をその場で支払おうと
財布を取り出すナツオさんを
パン子さんがレジまで案内した。
ベーカリーに戻ってきたパン子さんが
それは良い顔をしてて
私まで温かいものに包まれた。
パン子さんは相手がいい気持ちでいると
幸せを感じる人だ。
でね
老人ホームで働くナースたちが
この店に来た時
”ダイエットに悪いドーナツはもう要らないって
ナツオさんに伝えてぇー” って
ベーカリーの従業員に言っているらしい。 笑
もしかしてナツオさんは
2ダースのドーナツを老人ホームに持っていった事を忘れてしまって、
訪問する度に持って行っているのかも知れない。
それとも ドーナツを持っていくと
ナースたちが大きな笑顔をして喜ぶから
それが嬉しくて、毎回持っていくのかなぁ 笑
(今日の運動)
左右の足をクロスさせ座ったり立ったりするシニア用の運動を
インスタのリールで観た。
”こんな簡単な運動が出来ない訳がない。” と
たかをくくった私
足をクロスして座ったは良いけど
立ち上がる途中で よろけてしまった。
いつのまにかバランスを失いはじめている。 (泣)
表の庭で草抜きをしていたら
ルナモスがいた。
会話は普通に出来るんです。
そんな風な方だと周りが笑顔になって優しい気分になりますよね。
義母は彼女が持っていた天使の部分がストロークで濃く出るようになったと皆で話すことです
義母も周りのものたちも笑ってその一瞬一瞬を過ごす事が出来たのは何よりでした
なつおさんのように認知症になっても素直でいられると本人も周りのものも苦しむことがないですね
毎日を有難く心軽く暮らしていく事かなぁとも思ったりする事です
それでも衰えていく脳の箇所でどうしようもないことはあるでしょうが