ご存知の人も多いだろうが、ポール・マッカートニー&ウィングスの名盤『バンド・オン・ザ・ラン』のリマスター及び拡大盤が出るそうな。それに合わせて、レコード・コレクターズ誌では、最新号で特集が組まれている。
このアルバム、1973年12月に本国で発売されたらしい(日本発売は1974年2月)。なんと、37年前のことである。1973年かぁ...僕は小学5年生だったな(笑) たぶん、ボール・マッカートニーなんて知らなかったかも。記憶では、初めて東京タワーに行った時、蝋人形館にも入り、そこでビートルズの蝋人形を見たのが、ビートルズを知るきっかけだったように思うのだが(爆)、『バンド・オン・ザ・ラン』が出た1973年12月(或いは1974年2月)の時点で、既に東京タワーの蝋人形館に行っていたのかどうか、定かでない(笑)
ま、それはともかく、僕が初めて『バンド・オン・ザ・ラン』を聴いたのは、中学3年の時だ。一学期の中間試験が終わった後だったような気がするので、1977年5月下旬頃ではなかったかな。しょうもないことは、よく覚えてるもので(爆) 確か、友人のH君から『ビーナス・アンド・マ-ス』と一緒に借りた。どちらも、一回聴いただけで、すっかり打ちのめされてしまったのを覚えている。
最初は、どちらかというと、『ビーナス・アンド・マース』の方が好みだった。タイトル曲と「ロック・ショー」のメドレーもさることながら、「幸せのアンサー」「磁石屋とチタン男」「レッティング・ゴー」とたたみかけるA面に圧倒されたのである。大好きな「あの娘におせっかい」も入ってるし(笑) しかし、何度か聴いてるうちに『バンド・オン・ザ・ラン』の方が良くなった。曲の出来にばらつきのある『ビーナス・アンド・マース』に比べると、やはりトータルな完成度が違う。楽曲にせよアルバムの構成にせよ、全く隙のない完璧な仕上がりだ。やや無骨なサウンドもよろしい。もちろん、『バンド・オン・ザ・ラン』に収められた全ての曲が、ポール・マッカートニーのキャリアを代表する訳ではないけれど、「ブルーバード」「ミセス・バンデビルド」「マムーニア」「ノー・ワーズ」といった曲があるからこそ、『バンド・オン・ザ・ラン』は名盤たりえている。「いとしのヘレン」を入れなかったのは正解(笑) 地味なようでも、これだけの曲を書いてしまうポール・マッカートニーには脱帽だ。当時のポールは、本当に凄かったと思う。
間違いなく、ビートルズ以後のポール・マッカートニーの最高傑作である。このアルバムは僕の青春でした、という人も多いだろう。僕にも近いものがある(笑) 一番好きなのは○○だけど、最高傑作は『バンド・オン・ザ・ラン』だと思う、と言うファンも多いらしい。分かるな、その感覚(笑) 今でも色褪せない永遠の名盤であろう。今回のリマスターには、特に興味ないけど(笑)
今回のリマスターの話を聞いて、久々に『バンド・オン・ザ・ラン』のCDを聴いて、以前京都のBBAでポール・マッカートニー・セッションをやったのを、ふと思い出してしまった。
いやしかし、バンドっていいもんである(唐突)。ビートルズでも解散してからも、ポール・マッカートニーがひたすらバンドという形にこだわったのは有名な話だが、それも凄く理解できる。
そんな訳で、久しぶりにライブに行ってきた(強引)。京都は木屋町のBLACKBOXでの、「おとなのK-ON」というタイトルのイベントに出演したFOREFINGERを見てきたのである。
このFOREFINGERというバンド、ご存知ですよね?(爆) おそらく日本唯一と言われるフォリナーのコピバンであり、実は僕もオリジナル・メンバーの一人だったのだ(爆爆) 昨年、僕が転勤になってしまった為バンドは辞めたのだが、当然のことながら、メンバーを変えてFOREFINGERは続いていた。その新生(?)FOREFINGERを初めて見た、という訳。
いやいや、なんというか、見ている間、実に不思議な感じだった。自分が出ているライブの映像を見ているような(笑) FOREFINGERを客席で見てる、というのもミョーな感じだったし(笑) 友人のバンドを見てる、という感覚ではなかったなぁ。敢えて言うなら、マネージャーかプロデューサーのような感覚だろうか(嘘爆) ま、とにかく、冷静なのか冷静でないのか、よく分からない感じで見てた。
とはいえ、以前より明らかに進化したのは、よく分かった。去年出た新譜の曲をやってたのも良い。見た目の雰囲気も違ったし(笑) 実に今後が楽しみである。これからも、FOREFINGERをよろしくお願いします、とここでは、我が子を見守る親のような気持ち(笑)
うん、やっぱりバンドっていいよね^^