「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

弘法大師諸国御巡錫之聖蹟

2011-12-08 19:39:22 | 歴史・民俗

 蝙蝠岩弘法大師霊場

(花巻市東和町毒沢南)

 

 

 花巻市東和町から北上市に至る国道456号線沿い、蝙蝠岩弘法大師霊場というところがある。

 遠野から北上へのルートですと国道107号線を主に利用するのですが、勤務地である宮守町から北上に至る場合は東和町晴山から浮田を経て北上市口内の国道107号線に出るルートも時折走行しております。

 その際に道沿いの弘法大師霊場という大看板をいつも視認しておりますが、この度、遅ればせながらご参拝を兼ねて画像取材をさせていただきました。

 

 

 縁起というかこの地と弘法大師空海との関連は説明板のとおりということですが、全国に300を超える弘法大師の伝説の地のひとつということなります。

 岩手では他に北上市?弘法大師が使った杖を地面に突き立てたところから逆さ銀杏が芽を吹き大樹に成長という伝説もあるといいます。

 いずれ、大師が遣唐使として唐(中国)に行く前の修行時代に全国巡業を行った際に立ち寄った地ということらしい・・・。

 

大師堂

 

 真言宗ということで「大日如来・不動明王・弘法大師像」が安置されているといいますが、この度は確認はしておりません。

 我家の菩提寺は真言宗寺院でもあり、私はその檀家でもあるので、真言宗とは馴染みある関係ですが、光明真言を3度唱えさせていただきました。

 こういった聖域といいますか環境は何処か例えようがない気というか一種独特の空気を感じ、遠野でいうなら現早池峰神社拝殿下や我地元の駒木妻の神、大沢不動(倶梨伽羅不動)、そして菩提寺福泉寺の本堂周りで感じる何かと同じ雰囲気がしております。

清水

 

霊場の湯・・・?

 

 かつては霊泉?清水を沸かしてお風呂を参拝する方々に提供されていたのかな?

 立木は切らず屋根を貫通させておりますが、現地では気づかず・・・・・・帰宅してからPCに画像を取り込んで気づきました・・・

 

 背後の山野は見事というか大石が折り重なった光景が広がっておりますし、直近にバス停があって「こうもり岩」となっております。

 

 

 石碑の裏面も一応確認したのですが、なんて刻まれていたか忘れてしまいました・・・・・・真言宗・・・座主?のお方のお名前があったような・・・?・・・いずれ高野山の真言宗本山関係から開祖である弘法大師空海に縁のある地として認定された証なのだろうと理解しております。

 

 ただし、史実として弘法大師が全国を巡ぐる旅をしたのか、はたまた東北地方や岩手も廻ったのかは一切不明だと思います。

 東北地方ですと天台宗との関わりが深く、ことに慈覚大師円仁の足跡が有名であります。

 遠野においても現早池峰神社である妙泉寺や遠野七観音開基に関わる伝説に慈覚大師が登場ということで、天台宗との関わりある時代でもあったと推測されます。

 しかし、慈覚大師の遠野入りも伝説の域を超えるものではない・・・と思われます。

 

 

 

こちらは真言宗豊山の寺院

菩提寺 法門山福泉寺、冬枯れの景色

 

完全に落葉、本格的な降雪、積雪を待つばかり・・・

 

遠野、松崎方面

 

五重塔

 

大観音堂(大悲殿)

 

弘法大師 像

 

 

夏の名残・・・!

 

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする