Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

平成最後の紅白に思う

2019-01-05 19:46:35 | 日記

   私の買ったカセットには、他にも冷たい雨なども入っていました。今はもう手元にこのカセットが無いので、他にどんな曲があったのかよく覚えていないのですが、この3曲が記憶に残るのにはそれなりに印象的な出来事が有ったからでした。

   下宿でユーミンについて調べてくれた人が、私の買ったこのカセットの中で好きだった曲、それがチャイニーズスープでした。…煮込んでしまえば形もなくなる、とか、あなたの為に、というフレーズが好きだという事でした。乙女チックですよね。

   冷たい雨については、ある日カセットを聴きながら、私に

「さとさん、こんな男の人って好きになる?」

と、割合シリアスな顔をして訊ねて来た下宿人が1人いたからでした。私は特に反論もせずに、そうねぇと言葉を濁し、。そうよねぇと同調しておきました。そういう曲なのよ、曲の世界だからと、真面目に考えてみた事は無いけど、と、ただ聴いているだけだから、と言って置いたものでした。そんな私にその人は、「私は嫌だ、こんな男の人とは最初から付き合わない。」と断固として断言していました。何か嫌な事でもあったのかしら?と、私はその人のこの曲への打ち込み様にいささか驚かされたものです。

 この様に、それぞれの皆が三者三様に、ユーミンの歌々に耳を傾けていた訳です。そして思う所もそれぞれの歌で三者三様だった訳です。そして私はというと、残っているルージュの伝言が何となく気になっていました。多分気に入っていたのだと思います。

 後年、魔女の宅急便を子供と共に見ていて、この曲を聴いてあれぇっと、ユーミンのルージュの伝言だ!と思わず口にして仕舞いました。お母さんこの曲知ってる、昔からある曲なのよ、お母さん割合この曲好きなのと、子供ににこにこして話したものでした。

  さて、元の話に戻って、下宿人の意見を聴きながら、私の方はそれではどの曲が好きなのか、どの曲が1番印象的なのだろうかとある日自問してみました。私は卒業写真も好きだけど、と、勿論、最初に好きになった曲を思い浮かべながら、これだけ1個のカセットの中の曲を聴いてしまった後ではと、私にするとどれもそれなりに気に入る曲だったので、その中でも何となく気に止まったルージュの伝言について考えていました。

 …ママから叱ってもらう、そんなフレーズが何だか嫁姑のほんわかしたムードを醸し出している、ご主人のことを相談できる、お姑さんを頼りに出来る、そんな嫁姑夫の3者の関係が何だか好ましい、好きな雰囲気、そう思えたのでした。


平成最後の紅白に思う

2019-01-05 11:38:59 | 日記

 ここで紅白と言うと、大晦日の紅白歌合戦です。今年は真面目に、「平成最後の」という言葉に踊らされて見ていました。と言っても途中しばしば仮眠していました。

 私は近年、父がいた頃から大晦日でも普段通りの就寝時間でした。それを深夜0時まで起きていようというのですから、結構無理がありました。どうしてそこまで無理をしたかと言うと、ファンの松任谷由実さんが出ていたからでした。もう一つ、後から大トリで参加が決まったサザンオールスターズもやはり長くファンでした。

 この2組、ほぼ同時期にファンになりました。今日はその事を書こうかなと思います。実はこの2組のファンになったのにはちょっとした違いが有るのです。時期は大学1年の時でした。松任谷由実さんが5月か6月頃、サザンオールスターズが7月でした。

 時の順で書くと、松任谷由実さんの場合です。ある日の下宿での出来事がきっかけでした。私はそれ以前に大学の有る土地の街頭で、又は電車の中でだと思いますが、1度だけ松任谷由美さんの「卒業写真」の歌を小耳に挟んでいました。当時のそれまでの私の経験、電車通学の経験や、新しい土地での新生活から、私がそれまで聞いた事が無い変わった歌声の歌手、由実さんのこの歌に心惹かれ、歌詞の端々とリズムをうろ覚えしていました。この歌と由実さんは、謂わば私の印象に残った歌手、歌だった訳です。

 これを踏まえて、下宿での出来事に戻ります。ある日私の部屋に同期の下宿人が数人集う事があり、皆で好きな歌、歌手は誰かという話になりました。私はS&G、ザ・ビートルズの名を挙げました。すると皆がニヤニヤして、

「さとさんが好きな歌手よ、」

言うのです。「自分で好きになった歌手や歌よ、誰かに勧められたわけじゃ無くて。」という訳です。私が挙げた歌手は誰かに勧められた歌手でしょう、と皆が言う訳です。

「如何して分かったの?」

と言う私に対して、皆ニヤニヤ笑って分かると答えるのです。そして、皆、自分自身が好きだなとかいいなと思った歌手や歌を挙げて欲しいと言うのです。

 そこで私は真面目に考えて、「そう言えば、この前街で聞いた歌だけど、」と、この土地へ来てから出会った、由美さんの卒業写真の歌を挙げました。その頃は歌手名も歌の題名も知りませんでした。それで、こんな歌で、こんなリズムでと、うろ覚えの歌詞の一部を歌うと、

 「それって、荒井由実とか言う人じゃない。」

とか「その人最近苗字が変わった人じゃない。」と言う声が上がり、曲名までは分からないけどと、誰かが調べてくれる事になりました。

 数日後、私は歌手名は松任谷由実さんであり曲の題名は卒業写真だとその人に教えてもらいました。「ユーミンとかっていうんだって。」と教わりました。それで私は、自分で好きになった歌手、歌と、早速ユーミンのカセットを1個買って来て下宿で聞く事にしました。カセットプレイヤーは既に受験時代から持っていました。思あえば買う余裕があったんですね、その月カセットを1個購入する事が出来たのですから。下宿の皆も「さとさん、もう買って来たの。」と驚いていました。

 『自分自身で好きになった歌手と歌か。』

と、私は親元を離れて独立した新生活の中、何だか1人の人物として初めて嗜好の買い物をしたようで、新鮮で自由な贅沢気分を味わっていました。その時のカセットには卒業写真の他にルージュの伝言、チャイニーズスープ、等々入っていました。


今日の思い出を振り返ってみる

2019-01-05 11:35:14 | 日記
 
美湾
   さて、この時のご主人の話に思い当たってから2年以上が過ぎます。現在私はご主人のお勧め通り当時の新聞を止めて他の新聞を取っています。それは、何故ご主人が怒っておられたのかよく分......
 

 もう帰りの機内です。7時間ほどのフライトだったと思います。この紀行文も終了ですね。