しかし、案外生真面目な私の事、この時友人に言った一言に以降責任を持って取り組み、サザンオールスターズのファンを長く続ける事となりました。それ迄ロックの分野等全然興味が無かった私です。サザンの曲は愛しのエリーなどのバラッドから、徐々に賑やかな曲も聞けるようになり、その後にカセット1個全体を聞き流せるようになるという経緯で、購入したカセットやCD等も、ユーミンよりサザンの方が多く持つ事になりました。結果として曲を聴く機会もサザンの方が多くなりました。海での友人の発言を切っ掛けに、曲や歌い手に向ける神経がユーミンからサザンに、桑田さんに移ってしまった訳です。
グループとしてのサザンに目を向けると、紅1点の原由子さん、原坊にも気が向いて、スタートレックのウラ中尉の当時の社会的象徴、女性の社会進出の象徴、黒人の職場への参加、地位向上の象徴的存在の様に、なんだか素敵だなぁ、男性の中で頑張っているんだと好ましく思えるのでした。そして、桑田さんと原坊が結婚するとよいなぁと考えたりしたのでした。仲良き事は美しき哉、で、以降もサザンのファンをにこやかに続けて来ました。
昨年、還暦を迎えて、過去を懐かしく振り返った時、そう言えば学生時代ユーミンが好きだったのに…、と、これ等学生時代の出来事を胸に蘇らせてみました。昔自分自身が好きになったユーミン、もう1度本格的に曲を聴き込んでみよう、そう思った昨年の後半期でした。早速CDを購入して来て、秋にはコンサートにも行ってみようと思い立ち、その後、ユーミンが紅白に出場決定と聞き、これは、頑張って大晦日は起きていなくてはと決意しました。
ここ迄るんるんユーミンで来た私でした、が、新聞で紅白にサザンが出場していない事を知り、
「サザン出ないんだ、ユーミンにばかり気を使っていて(そういう問題ではないと思うけれど)、サザンも応援してあげればよかったね。」
と、サザン可哀そうだったねと、急にしんみりした私は子供にぽつりと言ったのですが、(これもそのせいばかりではないと思うけれど)紅白で、サザンが大トリの最後の最後に歌う出番で出場が決まった、という事をインターネットニュースで知り、愕然とした私は相当驚いていました。
こうなると、ユーミンの歌う順番もさることながら、ユーミンが歌った後も(その後は直ぐ寝る予定でした)最後まで起きて見ていなければいけなくなったという紅白歌合戦になって仕舞ったのです。ユーミンの出番が遅いとそれまで起きていられるかどうかと不安で、私はユーミン出場決定以来歌の早めの当番を希望していたのです。
『物凄く疲れそう』可なりの無理を思いやると、大晦日が相当負担に思われる私なのでした。