kaeruのつぶやき

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終ってみれば、始る疑問。

2013-09-28 20:41:25 | あまちゃん

 今朝終った「あまちゃん」への反応がすごいです。ネット世界ではその感想

文でいっぱいになっています。100%絶賛とはいえませんがかなりの率の

五つ★、それでも★一つも結構目につくのですから蓼食う虫も好き嫌いとい

うものです。

 そうそう読めるものではないのですが、200人位を読んでみてその限りで

は誰も触れていないことで気になっていることがあります。

 

 ユイの彼氏についてですが、彼はかなり重要な役割をしている筈です。たし

かにユイ自身がアキにも紹介しない、と言っているので出番がないのでしょう

が、でも話の流れから見れば役割は重いといえます。

 彼女が立ち直るうえでかなり大切な存在であった筈、アイドルへの夢、父の

看病と母の失踪、非行に走る日々のなかで異性との交際も正常ではなかった

でしょう。 そういう環境のなかで他の要因があったにしても、立ち直っていくうえ

で身近に恋人的な支えがあったと設定することは自然でしょう。

 同時にユイが彼氏の存在を口にする場面が無くても彼女の立ち直りは十分理

解できるドラマの展開でもありました。

 アキにその存在をほのめかす程度で、それ以外の場面では「彼氏」は登場する

ことなく、なぜドラマは終ってしまうのか。これは恋愛ドラマではない、アキの恋の

行方も不明のままではないかとも言えますが、最後に三組の男女の結婚式を織り

込む展開は、大震災あとの合言葉 「絆」 の集約的表現だったでしょう。蛇足です

が「絆」の核は愛情です。

 

 ユイの 「彼氏」 をどんな男としてみたいか、忠兵衛さんの若い頃の気性で、大震

災を潜り磨かれた青年の「天然性」を、そこに見たいと思います。都会という「不自然」

な場所では開花しなかったアキの天然性は、北の海岸で花開きました。それに対比

した男性の 「天然性」 が 「3・11」 からの復興のなかでどう開花するのか、魅力ある

テーマでしょう。