kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

「3・11」、1年前の自分からの声。

2013-09-11 20:07:33 | せいじの政治カフェ
 
『国会事故調 報告書』

 「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」による報告書が発刊されました。 今日11日は東日本大震災1年6カ月、いまなお34万人が避難生活を余儀なくされています。 一方...
 

 例によって、1年前の 「kaeruのつぶやき」 が届きました。 その 「つぶやき」

は 「>続きを読む」 をクリックしていただければ読めます、関心のある方はお

読みください。

 この 『報告書』 もかなりの量のあるもので、当時しばらくは頁を開いていたの

ですが、いつの間にか積読のままになっていました。 今日は、当報告書のなか

で記憶に残ったいた調査委員のひとり ・ 蜂須賀 禮子さんの 「メッセージ」 をそ

のまま、記載します。 蜂須賀さんは福島県大熊町商工会会長という立場、「避難

者の一人として」 委員を務められました。

 

避難者の一人として事故調査に向き合って    蜂須賀礼子

  昨年3月11日、東日本大震災、夜も寝れず車の中で過ごした。

 そして、3月12日早朝、何の説明もないままに避難をして1年数ヶ月が過ぎた。
自分に何ができるのか、どんな行動を起こせば避難者が苦しまない生活をできるかと色々と考えていた時に、国会福島原子力発電所事故調査委員のお話がきた。しかし、知識も学歴もないこんな私に何ができるだろうか、私が後世のために委員として何の役に立つのだろうかと思った。 
でも、ただ1つ私にしかできないことがある。
(避難者)としての今の現実、そして声の奥の心の叫び、原子力発電所と共に過ごしてきた町民にしか分からないことなどを直接伝えることが私の仕事と思い委員を引き受けた。

  しかし、この委員会は、それはそれは大変な仕事だった。 
普通の人では考えさえしないこと、思ってもみたことのない原発事故の色々な事が知らされ、真実を知っていく過程、調査が進む中で他の委員の人たちとは異なる思いがふつふつと沸いてきた。
しかし、この事がいかに事故が重いもので、これが事実と思い、怒りと失望に体が震えるのを感じながら事故の調査に向き合った。

  この事故は、避難者だけの問題ではない。これから生きていかなければならない子、孫達、そして、日本ばかりではなく、世界中の原子力を持つ国の人たちのために、日本で起きてしまったとても悲しくて悲惨な歴史的な大きなこの事故を伝えなければいけない。

  この報告書にまとめられた、多くの協力調査員、そして委員の先生方が調べた事実に間違いはないと思う。
報告書が出たとき、色々な方面のバッシングや賞賛の声が出てくると思うが、この内容が夜昼を問わず、血の滲むような努力をしてまとめた調査の結果である事に私は誇りを持ちたいと思う。

  最後に、まだまだ原発事故によって苦しんでいる多くの人たち、おいしいフルーツがたわわに実り、四季折々の花が咲き乱れる住みなれた故郷に戻りたいと思う人たちがいること。このことを、国会議員の皆様には決して忘れることなく、国会の場で、いまだ避難をしている一人ひとりが安心して人としての生活を1日も早く取り戻せるよう話し合いをしていただく事を願っております。

 

 なお、当報告書は http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3856371/naiic.go.jp/index.html

 で読むことができます、 蜂須賀さんのメッセージもここからコピーしました。