葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

「てんがらもん」246回 まさか葉山に……

2016-12-08 19:56:45 | 「てんがらもんラジオ」

   鹿児島で受けたエネルギーを昨日は隣の逗子で一部発散させてきたのですが、その時地元葉山で発散と充電を共にする様になるとは予想のしようもありませんでした。

ことのはじまりはこの本です、

   この本の入手そのものがまことに偶然でしたので、不思議な思いにとらわれています。昨日その古書店の前を通る時は、句会の会場を探しながら急いでいたので素通りしました。

   帰り立ち寄り店頭の一冊500円を二冊買って店に入り、棚を見ると厚い本が目につきました『真珠湾への道』とあります。12月8日の遭遇ということで、お金さえあれば手元に置いておきたい目を通したい本ですが残念と棚に戻して下を見、平台の本の上の雑誌を持ち上げたら『三角兵舎の月』と読めました。仮に鹿児島行きの以前でしたら目にも止まらず気にもしなかったでしょう、三角兵舎が知覧とは結ぶつくとは知りませんでしたから。


現地鹿児島の知覧で写してきた三角兵舎です、

   この三角兵舎に兵士ではない当時14歳の少年たちが作業宿舎として寝泊まりした体験記がこの本です。これだけでしたら「やはり鹿児島のエネルギーの流れかな」位で拾い読みで済ませていたでしょう。

ところが、その拾い読みの頁に、

《 私は現在、神奈川県の葉山町に住んでいる〜 》と書かれているのです。奥付の著者紹介を見ましたら確かに葉山町の住所が書かれています。

   それだけではなくなお拾い読みを続けていくと、Nさんという短歌をたしなむ婦人その夫が俳句を、と紹介されていました。著者の前橋さんも俳句に造詣が深くNさんが町の広報誌の俳句欄の選者でもあったことから「私の尊敬する俳人」と書かれています。N夫妻はすでに亡くなっていますが、妻の縁で私にとってこの町では数少ない親類の方でした。

   地の縁が人の縁に人の縁が地の縁へ、こんな風にして得難い縁が広がっていくものか、縁というものの不思議さに思いを深めています。まだお会いしていない前橋さんですが、年齢が6歳年上、今年亡くなった兄と同年で兄の名前の一文字が同じ、なにやら身近に良き先輩が居ると勝手に思っています。

人生という道が歩いてきた延長線上にあるとはいえ、終盤に入ると何かに背を押されているのか手を引かれているのか自ずから向うのか、それ等のことが一体になって向かう方向が見えてくる、そういう風に思える鹿児島の旅を挟んだ昨日今日であり、明日です。

 

さて今日の「てんがらもんラジオ」はChidoriさんのこのブログで、

http://blog.goo.ne.jp/chidori-t/e/f1848eda9528e7f98be01b9dfb5974c6

 最後になりましたが、kaeruが応募した川柳が準特選になりました、その句と講評を記しておきます、題は「まさか」でした。

【  戦争がまさかと言えぬ昨日今日 カエル

 評:現代の不安定な世相を、易しい言葉で詠んでいる。鋭い一句となった。】 

コメント (12)
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