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英国の芝生は有名だ。英国ではそこら中に大きな公園があり、そこに広く美しい芝生がある。しかしあれは雑草らしきものをただどんどん刈り続けているだけで自動的に出来上がる、というのに近いものだ。わざわざ多大なエネルギーを費やし芝生を植え込んで行くという類のものではない。しかも年中青々としている。
西洋芝を日本に持ち込んでも、なかなかうまく行かない。鎌倉に限らず日本のほとんどの地方の気候は、西洋芝の通年育成には適さない。熱帯気候なみの日本では、西洋芝は夏枯れてしまうため、高麗芝等暖地でも平気な種類の芝が用いられる。しかしその高麗芝は、逆に冬黄色くなってしまう(春になると青みが戻って来るが)。では高麗芝は日本の夏に適し、夏はますます元気なのか、というとそうでもない。
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上の画像をご覧あれ。庭に敷いたレンガが太陽に照らされガンガン暖まり、それに接した土は暖められて乾いてしまう。今年の7月は暑く、しかも晴天が多かった。朝夕水をやっていても、レンガに沿ったところの土が乾いて付近の高麗芝が枯れる。そしてそこに目土を入れた状態が、上の画像だ。枯れた芝生を取り除き、目土を入れてそこに新たに根を伸ばさせて、芝生の復活を待つのである・・・と書いていたら妻が「その作業は私がやったことだ」と主張する。そうだ。目土を入れて芝生を上手に養生するのは妻の係である。私は重い芝刈り機を振り回して芝を刈るという肉体労働担当だ。
熱による枯れだけではない。春から秋までいろいろと雑草が生えてくる。放っておくと背の高い雑草が伸びて、芝生が芝生でなくなってただの空き地雑草ボーボー状態になる。じゃあ雑草を抜けば良いのかというと、スギナのように根を抜くことが困難で、根から抜こうとすると、結局芝生を相当はがさねばならないものも多い。そしてこのような場合、結局除去するには薬剤に頼らざるをえない。
つまり日本のほとんどの土地の気候は芝生の健全かつ簡便な育成に適さないのである。ゴルフ場というものは、その発祥地である英国以外の多くの国では、開発維持することに多大な負担がかかり、また環境に悪いことがわかる。そして小さいため薬剤に頼ることは少ないとはいえ、我が庭も同様だ。
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それにしても当住宅地はカタツムリが多い。庭で見つけたカタツムリ。かなり大きいものだ。