ゴム長靴のことを英国人はよく「wellies」と呼ぶ。イングランドの軍人・政治家でウォータールー(ワーテルロー)で戦勝したことでも有名なウェリントン公(1769-1852)が、戦場に最適な靴として業者に注文して作らせて履いたことに由来するらしい。ゴム長の愛称とニュージーランドの首都名は由来をたどれば同じ人物にたどり着くわけだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f9/b85def36402de5904571d01c987e29d5.jpg)
最近では日本でも釣具メーカーあたりがなかなか良い長靴を出している。米国人が創業者だが今ではいかにもフランスと言うイメージで実際フランス企業であるAigleも、日本でなぜかマーケティングに成功し、そのゴム長が日本でもかなり普及している。いずれもかなり高価ではあるが。しかしなんと言っても歴史に裏打ちされたブランドのパワーと、細かな作りの技術ではこのHunterに敵わない。
上の画像が私のウェリーズに見られるHunter社のロゴである。ゴムを張り合わせてとにかく頑丈なゴム長を作り出し、世界に売り続けた1856年創業のスコットランドの会社である。面白いのはこの会社もフランスのAigle同様、創業者が米国人であることだ。ゴム長という当時の最新ハイテク工業製品が、その時点で成長著しかった米国の人々によって、スコットランドとフランスで生産が開始されるところに歴史を感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/75/4297535ca47a8b755d471068e970e841.jpg)
今朝は雨だというのに犬を散歩に連れて行かねばならず、これを履いて出かけた。上の画像のとおり、濡れて泥だらけだ。然しながらこれを履いて歩けば「雨やぬかるみなど、何の問題になり得ようか!」と気分はもはや、歴戦で連勝したウェリントン公並みになるである。
日本ではゴム長と言うと、「雨だから仕方が無いから履くもの」という意識が強く、履き心地は二の次である。ところがこのHunter社のウェリーズは違う。分厚くシッカリしてはいるがとても柔らかい高品質なゴムが、親指先端から始まって、踵、ふくらはぎ、最後は膝関節のすぐ下までをピタァ~っと包み、脚を守ってくれる。高さがあることと、ピッタリとふくらはぎにフィットしていることから、藪を歩いていても余計なものが中に入り込まないし、深い雪も問題にならない。脚全体がウェリーズの中でフラフラと泳ぐこともないので、長距離の歩行にも耐える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/2b/ab6ea2bd44247939e6239652528fae22.jpg)
もう一つの大きな秘密は上の画像のようなソールにある(これはモデルによる。Hunter社のウェリーズにもいろいろあるのだ)。へたなウォーキング・シューズよりも立派で深いパターンが、土を捉え、ぬかるみを歩くことも可能にする。七里ガ浜住宅街隣接の保護林「広町の森」はしばしばぬかるんでいるが、これなら歩行に何の問題もない。八ヶ岳の山荘でも、周囲の森の藪中の散策や降雪時の犬の散歩も大丈夫。彼の地はしばしば天気が悪く薄ら寒い。そして荒れた草地を延々と歩く習慣を持つ人が多い。そんな風土で長年愛された製品は、そのカルチャー的経験を蓄積してそれなりの水準に達するのである。余所者がいきなり見よう見まねで作っても同じモノは出来ない。
さぁ、どうだ。英国王室御用達。あなたもこれを履けばもはや怖いものなしだ。ウォータールーにも行って戦える。ナポレオンも遁走することだろう。
Hunter社のウェブサイトはこちらだ:
http://www.hunterboots.com/
日本で買うとやたら高い。通販等で海外から上手に仕入れることをお勧めする。日本の靴ならたいてい27cmを履く私の場合、このウェリーズならサイズ9が最適である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f9/b85def36402de5904571d01c987e29d5.jpg)
最近では日本でも釣具メーカーあたりがなかなか良い長靴を出している。米国人が創業者だが今ではいかにもフランスと言うイメージで実際フランス企業であるAigleも、日本でなぜかマーケティングに成功し、そのゴム長が日本でもかなり普及している。いずれもかなり高価ではあるが。しかしなんと言っても歴史に裏打ちされたブランドのパワーと、細かな作りの技術ではこのHunterに敵わない。
上の画像が私のウェリーズに見られるHunter社のロゴである。ゴムを張り合わせてとにかく頑丈なゴム長を作り出し、世界に売り続けた1856年創業のスコットランドの会社である。面白いのはこの会社もフランスのAigle同様、創業者が米国人であることだ。ゴム長という当時の最新ハイテク工業製品が、その時点で成長著しかった米国の人々によって、スコットランドとフランスで生産が開始されるところに歴史を感じる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/75/4297535ca47a8b755d471068e970e841.jpg)
今朝は雨だというのに犬を散歩に連れて行かねばならず、これを履いて出かけた。上の画像のとおり、濡れて泥だらけだ。然しながらこれを履いて歩けば「雨やぬかるみなど、何の問題になり得ようか!」と気分はもはや、歴戦で連勝したウェリントン公並みになるである。
日本ではゴム長と言うと、「雨だから仕方が無いから履くもの」という意識が強く、履き心地は二の次である。ところがこのHunter社のウェリーズは違う。分厚くシッカリしてはいるがとても柔らかい高品質なゴムが、親指先端から始まって、踵、ふくらはぎ、最後は膝関節のすぐ下までをピタァ~っと包み、脚を守ってくれる。高さがあることと、ピッタリとふくらはぎにフィットしていることから、藪を歩いていても余計なものが中に入り込まないし、深い雪も問題にならない。脚全体がウェリーズの中でフラフラと泳ぐこともないので、長距離の歩行にも耐える。
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もう一つの大きな秘密は上の画像のようなソールにある(これはモデルによる。Hunter社のウェリーズにもいろいろあるのだ)。へたなウォーキング・シューズよりも立派で深いパターンが、土を捉え、ぬかるみを歩くことも可能にする。七里ガ浜住宅街隣接の保護林「広町の森」はしばしばぬかるんでいるが、これなら歩行に何の問題もない。八ヶ岳の山荘でも、周囲の森の藪中の散策や降雪時の犬の散歩も大丈夫。彼の地はしばしば天気が悪く薄ら寒い。そして荒れた草地を延々と歩く習慣を持つ人が多い。そんな風土で長年愛された製品は、そのカルチャー的経験を蓄積してそれなりの水準に達するのである。余所者がいきなり見よう見まねで作っても同じモノは出来ない。
さぁ、どうだ。英国王室御用達。あなたもこれを履けばもはや怖いものなしだ。ウォータールーにも行って戦える。ナポレオンも遁走することだろう。
Hunter社のウェブサイトはこちらだ:
http://www.hunterboots.com/
日本で買うとやたら高い。通販等で海外から上手に仕入れることをお勧めする。日本の靴ならたいてい27cmを履く私の場合、このウェリーズならサイズ9が最適である。