12月29日ともなれば、世の中の多くのサラリーマンはすでにお休みモードに切り替わっている。通勤電車もガラガラだ。なぜか私が属するビジネス・セクターは、毎年ギリギリまで働くことになっている。明日も私は普通に出勤するわけで、ちょっと異様だ。しかしグローバルに見ると、多くの日本人の暮れから新年にかけての休み方こそがちょっと異様に長く、むしろ私の状態がノーマルであると言える。なぜなら世界の多くの金融市場で人々は12月31日まで働き、新年の1日だけ休んで2日からまた働くからだ。東京証券取引所ほど休みの多い取引所はないのである。そして多くの日本のサラリーマンは東証以上にこの時期休んでいる。今や日本は「お休み大国」なのだ。
世界の株式市場が変調をきたし始めた2007年度初め以来(2007/3末~)で計測すると、株式インデックスは内外ともにマイナス50%ほどのパフォーマンスである。その間商品市場は暴騰して暴落し、乱高下。新興国市場もスゴイ。10,000円の基準価額で始まった国内設定の新興国株式投信も2,000円台、3,000円台がゴロゴロしている。ロシアの証券取引所は平日に何度も閉めていたし、パキスタンのカラチ証券取引所に至っては、10月から2ヶ月ほどの間閉鎖していたくらいだ。海外のヘッジ・ファンド界では破綻、解約制限発動、清算が溢れかえり、大掛かりな詐欺事件にも見舞われ、投資家も運用会社も大騒ぎだ。金融機関がたくさん消失したり救済されたりした。あのGMもクライスラーも今にも倒れそうだ。
そうこうしてたらイスラエルが空爆に出た。世界はいつも大変だ。静かな時などほとんどない。なんだかんだ言いながら、日本は相対的に平和でまだ豊かである。
まあ、ここのところあまり良いことがない。愉しかったことは、週末七里ガ浜の住宅街で繰り広げられた「どっちの料理ショー・夫婦中華対決:汁ビーフンVS担々麺」くらいだ。お互いの作品の出来に感動し、健闘を褒め称え合った。鉄人はお互い敬意を払うものなのだ。