「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

ファウチ所長とCOVID-19、テスラ、保坂直紀著「海洋プラスチック」(角川新書)と盛りだくさん

2020-07-04 08:42:34 | モノ・お金
本日はこの歌。正に今日7月4日のための歌。今日聴かずして、いつ聴く。

シカゴでSaturday in the Park♪



昨日、一昨日と日本で新たに記録されたCOVID-19の感染者の数は、外出自粛要請期間中だった5月初旬みたいな水準に達した。一旦自粛要請を解除して経済回復を目指した政府や各自治体は、今後どういう姿勢で臨んで行くのだろう?

米国の第二波はもっとすごいことになっている。ところが、COVID-19に関してホワイトハウスの重要メンバーでもある赤いマスクのファウチ所長(米国立アレルギー感染症研究所)を、ニュース番組で見かける機会が減っている。トランプ君としては、あまり心地よくない相手だからだろうか。


【出所:Fox】

ファウチ所長は都市封鎖を解き経済再開を急ぐ政策やトランプ君の応援集会のやり方等々、その危険性をなんでも遠慮なく指摘していたからね。

米国で発表される経済統計は、米国経済の急速な回復を示すものが多い。一旦急上昇した失業率も急低下している。一昨日朝発表された数値も、エコノミストたちの予想を超える改善を示していた。


【出所:米国労働省】

次のグラフは非農業部門雇用者数だ。通常前月比増減でプラスマイナス何万人という形で真っ先にリリースされ、市場参加者もその数値を議論するが、これは前月比増減ではなく、元データの絶対数。これも急速に増加中だ。


【出所:米国労働省】

ところが、これらに対する市場の反応は小さかった。米国株式市場も発表直後は大きく上げたが、その後下落して終値ベースでは前日比小さな上昇にとどまった。経済統計はあくまで過去の数字であるのに対し、市場が今懸念しているのは、将来のCOVID-19の第二波、第三波の経済への影響だからだろう。

米国企業は憂鬱だ。アトランタ連銀が発表する指数がある。企業が自己の業績に関して持つ期待度や感じている不確実性を指数にしているもので、それによれば、期待度は最悪。不確実性も最悪である。先が見えない。


【出所:アトランタ連銀】

新規感染者数が急増したテキサス州やフロリダ州他では経済再開プロセスを逆戻しし始めたそうだ。

ファウチ所長の言うことを聞かないと、ひどいことになりそうだよ。それにしてもファウチ所長のこの赤いマスク、かっこいいわ。メジャーリーグのワシントン・ナショナルズだぜ。日本の学識経験者や政治家あたりが阪神タイガースのマスクして感染対策会議後の記者会見に出たりしたら、日本のメディアは「非常時にそぐわない」とか言って叩くかも。


【出所:Fox】

2月以降は日々の市場があまりに大きく動くので、私も数日から数か月の株式市場や債券市場のグラフばかり見て来たが、そろそろそれに飽きたので、10年間の長ぁ~いグラフを見てみましょう。

こちらは米国株式市場(S&P500指数)である。


【出所:S&P】

最後の4カ月半の変動がいかに大きいかがわかる。最後にズッコケたわけだが、それでも10年間静かに持っていれば米国株式の価値は3倍になったこともわかる。さすがに米国株式は強い。

しかしそのS&P500指数も、新興米国企業たちと比べたら止まっているようなものだ。

次のグラフをご覧ください。10年前にS&P500指数、AMAZON、TESLAにそれぞれ100のおカネを投資したら、今いくらになっているか?というグラフだ。


【出所:S&P, Yahoo Finance】

10年前にTESLAに100のおカネを投じたら、今それはなんと!・・・6,295となっている。AMAZONは同様の比較で2,648である。GAFA(Google, Amazon, Facbook, Apple)+ MS(Microsoft)なんてのはやはり強い。会社の方針が問題視されFacebookあたりは先週ずいぶん株価が下げたけれどね、それでも圧倒的強さだ。

TESLAは数日前に日経新聞でも取り上げられていた。TESLAの株式時価総額がトヨタのそれを超えたからだ。

TESLA Model 3をドイツ人が喜ぶというCM動画をどうぞ。


【出所:Tesla】

あなたもいかが?

実は日本や欧州では米国車は流行らない。高額なクルマになるほどますますそうで、「異種」な自動車メーカーであるTESLAですら、日本や欧州では不利みたいだ。しかし今後は、TESLAに関しては違うかもしれない。ドイツ人ですら買うかもしれない。環境問題先進国のドイツの人々はTESLAを好むかもしれない。

全体としては強く上昇しているが、旧来の産業の株価の動きの鈍さに比較して、新興勢のそれは圧倒的に強い。世の中の変わり目だ。COVID-19は経済現象ではないが、それでもこうした企業の相対的盛衰のトレンドをさらに増幅する要素のひとつとなっている。

TESLAで環境問題が出たついでにこちらをそうぞ。いしいさんという方が読んでおられたので、真似して購入した本。



COVID-19禍が凄すぎて環境問題は現在脇へやられている面があるが、長期的に非常に重要な問題だ。もはや目を逸らせようがないくらいの深刻さなので、これについても世の中は変わり目にある。一人の人間が生きている間には到底自然には分解しないモノが世界中の川や海を大量に漂っていて、さらにその上、それが今も大量に生産され蓄積され続けているという状況を続けるわけには行かない。

ゴミ問題とは異なるが、私が着ている真新しい服だって、ポリエステルが混じったものの場合、それを洗濯したり乾燥機にかけたりするだけで、マイクロプラスチックが下水に大量に流れ込むらしい。それくらい我々の生活と切り離せないモノになってしまったプラスチック製品。「ポリ」の付くモノはたいてい厄介なのである。未だ解決策が見えず、かなり深刻だ。
コメント (14)
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