椎根和著「銀座Hanako物語」を読み終わった。次々と食べ物とブランドでブームを起こしたこの雑誌の元編集者が書いた、創刊から5年ほどの間の編集活動の記録。創刊は1988年、バブル期の真っただ中だ。私はその当時日本に住んでいなかったけれど、これを読んでいると当時の日本の経済パワーや華やかさが伝わって来る。
あまりに面白かったのでこの本を読んだ直後に久しぶりにHanakoが読みたくなった。でも数か月前に鎌倉特集があったのを思い出し、それが読みたくなった。Kioskにはもはやそれはないだろうから、鎌倉駅東口前の松林堂書店に入る。きっと何冊かはまだ置いてあるはず、絶対に・・・と思ったら、やっぱりあった。顔なじみの店主さんが「おちゃさん、Hanako読むんですか?」とお尋ねになった。そうなんです、たまには読むんです。
Hanako創刊号ではオーストラリア人ケン・ドーンが起用され、彼が表紙とタイトルのロゴを書いた。今もロゴは健在である。上の画像はHanakoの1062号(2014/4/24)。椎根氏はこの「H」の文字の縦棒より横棒が太いところを見て感心したと「銀座Hanako物語」で書いている。確かにいいな、このロゴ。
3方を山に囲まれ南は海という自然の要害の地、鎌倉。そこからちょっと西に離れた我が七里ガ浜住宅地。タイトルにあるように、スゴイお店ってたいていちょっと中心部から離れたところにあるのだー。我が家から目と鼻の先にも、そんなお店があるのでーす。羨ましいでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f4/02b4020f665788cb90033c8b6189ccff.jpg)
【Source: Yahoo!】
その日本料理店は左端の「1」と書いた赤いマークのところ。半年ぶりの訪問。七里ガ浜の我が家からは歩いて数分。でもお店の住所は稲村ガ崎になる。
上記Hanako「花も団子も、鎌倉で。」の中に、「Hanako選抜間違いない品50集」として「鎌倉、この味に会いたくて50!」の特集。
堂々の2番目!「日本料理 虹」。昔からHanako編集部ってウソつかない。
前置きが長い。昨日はちょっと遅れたお誕生日ランチ@虹だったのだ。ただし妻の。私の誕生日はまだ先だ。
ではサンダル履きで「日本料理 虹(「コウ」と読んでね)」へ行ってみましょう。裸足でも行けそうな距離だが。
今回はこの音楽で。懐かしいキース・ジャレット♪ いいですね。
しかし暑いわぁ~。
こんな時、お出かけ先が至近距離にあるというのはありがたい。
かんきつ類がいっぱいなってる住宅街の日本料理店虹(コウ)に、あなたも来ませんか?
遠くの方は、お泊りなら、我が住宅街隣接のこちらのホテルへ。
もう引っ越しちゃう!って方は、こちらへお電話を。
こんな普通の住宅街の中にその料理店はあるのです。
「虹に行ってみたことある?」で会話を開始するのが、この住宅街でのたしなみ。
家から徒歩数分でお店に入る。こんにちは!
この絵と店主さんの関係は前回訪問時の記事で述べた。
静かな和室。静かな住宅街。
我々夫婦は一番乗りさ!
献立前半。
献立後半。
おいしそうでしょ。
店主さんのお母様がこのブログをご覧下さるらしいので、ご挨拶。。。
お母様、こんにちは! 息子さんにお世話になっております。
いつぞやはありがとうございました。
大きく書いちゃう。
さて、まずはこれから。私のハートランド。
妻はエビス。お誕生日おめでとうございます。
あぁ~おいし。
練って間もない胡麻豆腐。なんて、おいしい。
テーブル左側に目をやると、これ。
こちらのお店の奥様と「Hanakoの取材があったって、すごいねー!」と会話。他とはちょっとレベルが違う。
手を抜かないお店は成功する。
私のブログにGoogle等検索エンジンで偶然たどり着いた人の割合でも、実はこの日本料理店虹を検索キーワードにした人が多い。今年1月にこのブログで記事にして以来のことだ。皆「虹ってどんなところ?」と調べているのだろう。
こんなところですよ。
伊東から来た鯵。甘味が強い、しっかりねっとりした身。この作り方も、なんてキレイなんでしょ。
お刺身だ。カレイ(右)、イサキ(左)、ノドグロ(真ん中)。
おいしいお醤油(手前)と炒り酒(向こう)。
炒り酒の「炒り」とは、米を炒ることを指す。他にも梅の香りがした。あと何だっけ・・忘れた。口に直接含むと香りが強いが、刺身をつけて食べると、強く主張しないという不思議。
みやさかを飲む。諏訪の宮坂(=真澄)の酒だ。
すまし汁。なんて上品なんでしょう。魚はホウボウ。あとはナスとミョウガ。オクラを擦ってあるそうだ。
あぁ~腹が膨れてきたぞ。
夏の盛り合わせ。爽やかです。
ご覧のとおりなんだけど、トマトは梅酒に漬かっている。果物みたいにトロンと甘い。
イサキの白子。おつまみだ。なんておいしい。
まだ、来る。
あとから来る鮎飯に使うんだ。
この胡麻も同様。
芋焼酎。酒はこれで終わり。
奥様に「今晩のアド街ック天国(TV番組)って稲村ガ崎が出るんだってね。もしかして取材あった?」と聞いたらやはりそうらしい。
来た! 鮎飯。たっぷり2合のごはん。ほうじ茶で炊かれていて、ちょっと色がある。
炊いた土鍋の底に近い部分のごはんはおこげが少しあって、香ばしい。鮎飯ストレートだ。骨はすでに抜かれていて、鮎の身をくずして、そのほのかな塩味で食べる。
次にお茶づけヴァージョンの鮎飯だぞ。
どんどん食うぞ。
最後はノーマルお茶漬けで、あぁ~梅の香りが爽やか。ご飯で3杯目だが、さらさらさらぁ~っと食べちゃう。
あぁ~、お腹いっぱい。休憩。今日は楽しいね。
まだ来る。うほほほ、デザートだよん。お料理が最後までとっても美しいのでした。
あぁ~酔っぱらったし、お腹いっぱいだし。歩いて数分で家にたどり着けるのが救い。
ビーサン履きで来れちゃう近所の日本料理店。
さぁ、昼寝しよっと。全体でゆっくり、3時間近くかかったお食事。
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やがて夜になる。
本当にアド街ック天国が、いつものようにキンキンの司会で始まる。
稲村ケ崎特集。
あら、本当に虹が出て来た。堂々の8位で。すごいねえ!
これ、私たちが数時間前に座っていたところ。
うひゃー、金目の棒寿司だって。
奥様。さっきお会いしたばかり。
うまそうでしょ。
行きたくなりましたか?
鎌倉稲村ガ崎の日本料理虹(kou)の情報はホームページからどうぞ。
この絵と店主さんの関係もホームページでわかる。
まずはこちらをクリック ⇒
http://kou-fukiya.com/