Reflections

時のかけらたち

久々のマーラー ・・・ first Mahler in a while

2019-03-20 23:56:35 | music


3月20日 東京文化会館

ベルリン放送交響楽団

指揮:ウラディーミル・ユロフスキ
ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス

曲目
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲
モーッアルト:ピアノ協奏曲第21番
マーラー:交響曲第1番「巨人」(「花の章」付き)

アンコール
ショパン ノクターン第4番ヘ長調作品15-1
バッハ 管弦楽組曲第3番よりアリア(マーラーの編曲による)
     いわゆるG線上のアリア

今日のコンサートは当初ブラームスのピアノコンツェルト1番とのカップリングでしたが、ピアニストの
ひじの不調のため、ドクターストップでモーツァルトに変更されたものでした。21番自体は好きな曲で
ピアニストのコメントにもあるように、オーケストラの一人一人との会話を楽しんでいるような
心地よい演奏でしたが、やっぱりマーラーとは合わないと思うプログラムでした。

マーラーの曲は世紀末の雰囲気が漂い、私にとっては刺激的な音楽です。交響曲ではアダージエットで
有名な第5番と7番が好きですが、コンサートでは「巨人」がよく演奏されます。もうこのタイトルだけで
ゴヤの絵を思い出してしまうくらいです。この曲はとても文学的な要素があり、何回も編集し直して構成が
変わっていった曲ということを初めて知りました。とても雑多なイメージのある曲です。何か不思議世界に
誘い込まれるような感じがします。
今回の演奏では最終版では削除されたという花の章(第2楽章)が付いていて、とても美しいメロディーでした。
楽章ごとにかなりまとまりのある演奏だったように思いました。

この前のファビオ・ルイージの演奏会で感動は使いきったような感じで、今日は冷静に聴いてしまいました。
若い指揮者も頑張っていました。オケは個人個人がとてもよかったように思いました。ピアニストはやっぱり少し
不調だったかなとアンコールを聞いても思いました。ピアノを弾くのはすごく腕の力がいると思います。
もうまるでアスリートですね。




もう少しで桜も咲きそうな上野です。
コメント
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