11月19日
池袋Cプログラム 第1943回 N響定期演奏会 東京芸術劇場
ブルックナー/交響曲 第4番 変ホ長調 「ロマンチック」
ファビオ・ルイージが次期N響の首席指揮者となるといううれしいニュースが流れてしばらく経ちましたが、
今シーズンのプログラムにもかなり入ってきていて、その中でブルックナーとチャイコフスキーに行くことにしました。
ブルックナーは若いころ最初カラヤンが来日した時のコンサートで聴いて耽美的なその音楽に引き込まれました。
ヴィスコンティも映画に使って、マーラーやブルックナーは彼の映画にぴったりでした。私もブルックナーのレコードを
持っていましたが、このロマンティックだったか7番だったか覚えていません。
今回は久しぶりにブルックナーのシンフォニーを聴くことにしました。今日の芸術劇場はファビオ・ルイージを迎える
暖かい空気にあふれていました。メンバーと一緒に舞台に現れる気さくさと初めてルイージを聴いたリヒャルト・シュトラウスのときのように
その指先から紡ぎだす音のうねりと繊細さと・・ 彼の作り出す音楽の世界に行ってきました。
ブルックナーは重々しく始まり、最初はなかなか緊張感がありました。今までコンサートでいろいろな作曲家の曲を聴きましたが
何か全く違う風景が見えたような感じがしました。でも時にマーラーを感じさせる部分もあったり。見えた景色が今までのコンサート
とは違いました。1楽章のホルンのメロディーは印象的でしたが、やっぱりこの曲は4楽章のためにあるように思えました。
ダイナミックで暗さの中から希望が湧いてくるようなそんな曲でした。そして最後には広大な世界に自分自身が溶け込んでいくような
感覚の曲でした。今のこの時代を重ねたのかなと思いました。ファビオ・ルイージの解説を聞きたくなりました。
それともこれから行く先どんな世界が広がっているのだろうと思うような年齢になったせいなのか・・
曲が終わったら響き渡る拍手。そしてオーケストラも引いた後、2回も拍手にこたえて舞台に出てくれたファビオ・ルイージは若いころ見た
カール・ベームのコンサートの最後のような感じでした。
池袋のイルミネーション。こんな光景何年振りかしら・・
家の近くで・・・
今日は満月で部分月蝕だったそう・・
Nov.19 2021 Ikebukuro
ファビオ・ルイージのブルックナーを検索していたら、11月末に素晴らしい組み合わせの番組があることを知りました。
これはぜひ見なくては。他にもヨーヨーマとムターなど魅力的な組み合わせが。
プレミアムシアター 11月28日(日) 午後11時20分~午前3時52分
◇ファビオ・ルイージ指揮 フィルハーモニア・チューリヒ演奏会 (午前0時51分30秒~2時05分00秒)
<曲目> 交響曲第7番ホ長調 ブルックナー 作曲 <出演> 管弦楽:フィルハーモニア・チューリヒ 指揮:ファビオ・ルイージ
収録:2021年6月19日 チューリヒ歌劇場(スイス)
◇ダニエル・バレンボイム指揮 ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団演奏会 (午前2時05分30秒~2時47分00秒)
<曲目> 三重協奏曲 ハ長調 作品56 ベートーベン作曲
<出演> バイオリン:アンネ・ゾフィ・ムター チェロ:ヨーヨー・マ ピアノ・指揮:ダニエル・バレンボイム 管弦楽:ウェスト・イースタン・ディヴァン管弦楽団
収録:2019年10月22・23日 フィルハーモニー(ベルリン)
◇ アレクサンドル・タロー ベートーベン 最後の三つのソナタ (午前2時47分00秒~3時52分00秒)
<曲目> ピアノ・ソナタ第30番ホ長調作品109 ピアノ・ソナタ第31番変イ長調作品110 ピアノ・ソナタ第32番ハ短調作品111
<出演> ピアノ:アレクサンドル・タロー 収録:2018年7月10~13日 ルイユ・スランクール城(フランス)