碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

中学受験の天王山、続く

2010年02月02日 | 日々雑感

天王山は、2日目。


数年前の我が家も、3連戦でした。

そして、2日目に受けたのが、息子が「一番行きたかった」という、本人にとっての“本命”でした。

実は、どこであっても、最終的に入学した学校こそが“本命”なのであります(笑)。

写真は、2日目の試験が終わって、帰途につく「息子とその母」。

当日は好天でした。

しかし、今日は雪などの心配もありそうです。

子どもたちを暖かい服装で(試験開始までマスクをしているのもいい)出発させてください。

がんばれ、受験生。

そして、親御さんも。

隙間狙いのオリジナル企画『ザ・逆流リサーチャーズ』

2010年02月02日 | 「日刊ゲンダイ」連載中の番組時評

『日刊ゲンダイ』の連載コラム「テレビとはナンだ!」。

今週選んだのは、テレビ東京の『ザ・逆流リサーチャーズ』だ。

テレビという映像メディアならではの“技”を生かしつつ、家族で見られる、プチ知的な(笑)エンターテインメント番組に仕立て上げている。

スタジオの出演者のギャラを含めても、そこそこリーズナブルな予算だし、余所にはできない、余所がやらない一本だと思うのだ。


コラム見出し:

「逆流リサーチャーズ」は隙間狙いのテレ東らしい良作

本文:

“逆転の発想”ならぬ“逆流の発想”である。

テレビ東京「ザ・逆流リサーチャーズ」は、身近にある様々なモノを、その“始まり”まで遡っていく、いわばリサーチ・バラエティーだ。

たとえばペットボトルがどうやって作られるか、ご存知だろうか。

元になるのは「プリフォーム」と呼ばれる試験管のような小さな筒。これは加熱して空気を吹き込むと膨張する。

ペットボトルの形をした金型の内側にプリフォームを装着し、一気に膨らませるのだ。

ちなみに、なぜペットボトルというのか。

材料が「ポリ・エチレン・テレフタレート」というポリエステルの一種で、その頭文字からPETボトルと名付けられたのだ。

ふーん、知らなかった。

まるで“オトナの社会科見学”である。

また「逆流映像クイズ」のコーナーでは、最初に現在の姿・形を見せておいて、次に「これは何?」と問いかける。

ある時はモノをミキサーにかけて粉々にし、またある時は鍋の中で煮込む。画面には鍋のアップ。

VTRが逆回転(逆流)し、徐々に「元の姿」が見えてくる間に答えを探すのだ。

色や溶け具合から想像するのだが、これが意外と“頭の体操”になる。

スタジオには関根勤やおぎやはぎ、優木まおみなどがいて、適度な賑やかさ。

「隙間狙いのオリジナル企画」というテレビ東京らしい1本だ。
(日刊ゲンダイ 2010.02.02付)