CBC(中部日本放送)による「やらせ問題」の、“その後”に関する記事が『読売新聞』に出ていた。
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会に、CBCが「調査報告書」を提出したのだ。
見出し:
CBCやらせ取材、現場に「仕込み当然」の意識
記事本文:
CBC(中部日本放送)が先月23日に放送した情報番組「なるほどプレゼンター!花咲かタイムズ」で、モデル事務所から派遣された女性3人を、街頭インタビューに答えた通行人として紹介した問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は12日、番組の担当ディレクターに「仕込みは当然」という意識があったことを明らかにした。
川端和治委員長によると、この日の会合では、CBC側から提出された調査報告書に対し、委員から「このような番組制作の手法は見逃せない」という厳しい意見が相次いだ。同委員会は、この日出された委員の意見を近く公表することを決めた。
(読売新聞 2010.02.12)
・・・うーん、「仕込みは当然」と言われたら、BPOも困るだろう(笑)。
ここでもまた、宮台真司さんの言う“社会の底が抜けた”状態が露呈している。
本来なら「あり得ない」ことが、フツーにあり得てしまうのだ。
過去の、いわゆる「テレビ的事件」から、何も学んでいない人たちが、堂々と現場を闊歩しているのか。
またぞろ、「テレビの常識は世間の非常識」ということになりそうだ。
BPO委員の意見もさることながら、CBCの調査報告書も公開してほしい。