碓井広義ブログ

<メディア文化評論家の時評的日録> 
見たり、読んだり、書いたり、時々考えてみたり・・・

共同制作ドラマ「ダブルフェイス」というチャレンジ

2012年11月01日 | 「東京新聞」に連載したコラム

東京新聞に連載しているコラム「言いたい放談」。

今回は、ドラマ「ダブルフェイス」(TBS&WOWOW)について書きました。

TBSでも、年明けには、WOWOWでやった「後編」を放送するみたいです。


 共同制作ドラマの秀作

久しぶりだった。ドラマの続きを心待ちにするなんて。TBSとWOWOWの共同制作ドラマ「ダブルフェイス」である。

TBSが今月十五日に流した「潜入捜査編」は、ヤクザの幹部になっている捜査官(西島秀俊)が主人公。

その闇組織のボスに育てられ、今はスパイとして警察内部に潜む刑事(香川照之)を描く「偽装警察編」は、二七日にWOWOWで放送された。

正体を暴かれることへの恐怖。本当の自分が見えなくなる不安。そんな葛藤を抱えた男たちを、それぞれの代表作になりそうなハマり方で、二人の俳優が演じている。

また映画のようにワンカットずつ丁寧に撮影された、陰影のある映像にも力があった。監督は「海猿」の羽住英一郎だ。

通常のドラマと比べて数段高い完成度は、二つの放送局が手を組んだことによる成果だろう。

特にWOWOWにとって今回のチャレンジは大きい。このドラマを見るために加入した人は少数でも、放送局としての姿勢や意欲をTBSを通じてアピールできたのだから。

放送界も生き残り競争の時代。不動産業、ウエディング事業、通販にオンラインゲームと、各局は「放送外収入」の確保にやっきとなっている。

しかし本来の放送事業、本線の番組作りの中にこそ、国民の共有財産である電波を使う“免許事業者”としての足場があるはずだ。

(東京新聞 2012.10.31)

今日(11月1日)から、上智大学は「ソフィア祭」

2012年11月01日 | 大学
「ミスソフィア2012」候補のお嬢さんたち


本学は、今日から3日間、「ソフィア祭」であります。

四谷のキャンパスは、ご存じのように本当に広くはない(っていうか狭い)のですが、その敷地内が、歩くのも大変なくらい、人で溢れます。

まあ、この“満杯感”が、「ソフィア祭」の味わいかも(笑)。

いろんなイベントがあって、私のゼミの学生たちも、ダンスとか、チアとか、映像作品の公開とか、各所で活躍するそうなので、ぜひ見てあげてください。

そうそう、恒例の「ミスソフィア・コンテスト」も開催されます(笑)。