帰れない山

久々に進富座。
イタリア。
原題は、８つの山。
須弥山の周りに八つの山があるって話が出てくる。
主人公が語るナレーションがポエムぽくて、
字幕読んでたらよく理解できなかったとこがある。
親友のいる「GO TO WILD」みたいな話だった。

主人公のピエトロ夏だけ山に来て、冬はミラノで過ごす。
彼が、子供の頃に出会ったのが同い年のブルーノ。
山の民の末裔で、牛飼いを手伝う、野生児のような少年。
ブルーノは聡明で、ピエトロの父にも気に入られ、
ピエトロの両親は彼を進学させようと申し出るが、
彼の父に反対され、彼は１３歳で建設業に就く。
その後ピエトロは父に反抗して、山から離れる。
ピエトロが山に戻ったのは、３０を過ぎて、
父の悲報を受けてからのこと。
そしてそこでブルーノに再会する。

ピエトロが自分の居場所を探してネパールへ行くんだが、
ネパールも、イタリアの山も、映像が美しい。
あんまりあらすじ知らないまま見てたので、
時々不協和音のような怖い音楽が流れて、
いつ死んじゃうのかドキドキしてみていた。

父の悲願の山小屋を建てるために連れて行ったロバが、
家建ててる間中、そこらを走り回っているのがかわいい。

ピエトロとブルーノが、大きくなったら二人とも髭面で
口元が見えなくてどっちが喋ってんのかわからなかったが
だんだん慣れた。子役と大人とそれなりに似ていたな。

レイトショーで、２時間以上あって、とてもお腹が空いた。