河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

この本を盗む者は

2023-06-25 14:03:18 | 読書(小説)
深緑野分、角川文庫。
「戦場のコックたち」とかとは
ずいぶん雰囲気の違うファンタジー。
そもそも住んでることろが架空の場所。
本屋さんがいっぱいあるって時点でファンタジー。。。
高校生御倉深冬の住む読長町には、
深冬の祖父の蒐集した蔵書を集めた書庫「御倉館」
があり、以前は貸し出ししていたが、本が盗まれ、
それを許せなかった祖母たまきが禁止してしまった。
祖父母なき今、管理人は父のあゆむで、
叔母のひるねが館に住み着いている。
そんな中で育った深冬は本嫌いなのだが、
ある日、本が盗まれ、ブックカース(本の呪い)が
発動してしまった。
突如現れた白髪の少女とともに、
物語に飲まれてしまった街を元に戻すことになる。

土台から何もかもが想像の世界で、
一話ごとに物語のジャンルが変わり、語り口も変わる。
どう、オチがつくのか、ワクワクして読んだ。

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