河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

永遠の森 博物館惑星

2021-11-04 22:12:44 | 読書(小説)
菅浩江、早川書房。
前からうっすら気になってはいたが、
十数年の間を空けて、突然続きが出て、
そして文庫化しだしたので、図書館の書庫から。
2000年の本で、初出は94年から。
まだWindows95出てない頃だぞ。
人の脳内と直接データベースを接続する、
直接接続の学芸員たち。
博物館機能を持った惑星で日々業務に当たるのは、
主人公田所孝弘。
音楽・舞台・文芸担当の「ミューズ」、絵画・工芸担当の「アテナ」、
動植物担当の「デメテル」、そして田所の属する総合管轄部署の「アポロン」。
展示会があったり、子供が見に来たり、使える収蔵物は使ってみたり、
きっちり博物館している。
田所の妻の扱いというか描かれ方が微妙だなあと思っていたら、最後に花開いた。
ずっと揉めてたピアノも出てきて、ちゃんとつながっていた。
最新版のソフトウェアが導入されてる若者とのトラブルとか、
全然古くない。むしろいまでも新しいくらいだなあ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« いつの空にも星が出ていた | トップ | 葬送のフリーレン »

コメントを投稿

読書(小説)」カテゴリの最新記事