ロアルト・ダール、ハヤカワ文庫。
飛行機乗りの短編集。
ロアルト・ダールといえば、
「チャーリーとチョコレート工場」だけど、
これは、読み口は軽く、ちょっと中身は重い、戦争の物語。
サン=テグジュペリ「南方郵便機」を思い出す。
宮崎駿の「紅の豚」の私の好きなシーンは、
この中の「彼らに歳は取らせまい」そのまんまだった。
飛行中、雲の中に入って、出られなくなり、
ぽかっと抜け出た青い空間の遠くに、飛行機の群れが見えた。
死んだパイロットとクルーたち、ありとあらゆる機種の飛行機。
「人を殺す」のが仕事の飛行機乗り。
酒に酔い、狂い、怪我して生き延びた者、
死んだ息子を思い亡くなる母親、
家族を殺した飛行機に立ち向かう九歳の少女。
なかなか重かったなあ。
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
最新コメント
- 神崎和幸/おまえさん
- カルミア/ヴァイキングの誓い
- 河太郎/天狗童子
- 河太郎/チャーリーとチョコレート工場
- バニラ/チャーリーとチョコレート工場
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます