飯嶋和一の最新作。小学館。
始祖鳥記以来、新刊が出たら読んでいるけど、
今回は、あちこちで宣伝しててちょっとびっくり。
今回のテーマは、島原の乱。
テーマがテーマだけに、ラストは決まっている。
キリシタン弾圧と有家の松倉家の悪政により、住民が蜂起。
島原の反乱軍と合流しておおきな流れとなる。
きっかけは、ポルトガル人の血が流れる少年鍬之介(寿庵)。
しかし諍いは寿庵の手を離れ、大事になっていき、
長崎の医家外崎恵舟と出会うことで、大きく運命が変わっていく。
相変わらず、とんでもなくまっすぐでかっこいい男が出てくるのだが、
歴史は変えられない。
それぞれの立場の者が、それぞれの立場でものを考えていて、
意見が一致しない様が、淡々と、皮肉も注釈もなく描かれていて、
そこが面白い点だと思う。
読み始めたころ、ちょうど遠藤周作の「イエスの生涯」も読んでいて、
なんとなくキリスト教徒たちの行動の訳が分かったような気になった。
キリストは、「神の愛」を語り、貧しい人も救われると説いたんだな。
では、神は見放したのか。ってあたりは「沈黙」に譲る。
始祖鳥記以来、新刊が出たら読んでいるけど、
今回は、あちこちで宣伝しててちょっとびっくり。
今回のテーマは、島原の乱。
テーマがテーマだけに、ラストは決まっている。
キリシタン弾圧と有家の松倉家の悪政により、住民が蜂起。
島原の反乱軍と合流しておおきな流れとなる。
きっかけは、ポルトガル人の血が流れる少年鍬之介(寿庵)。
しかし諍いは寿庵の手を離れ、大事になっていき、
長崎の医家外崎恵舟と出会うことで、大きく運命が変わっていく。
相変わらず、とんでもなくまっすぐでかっこいい男が出てくるのだが、
歴史は変えられない。
それぞれの立場の者が、それぞれの立場でものを考えていて、
意見が一致しない様が、淡々と、皮肉も注釈もなく描かれていて、
そこが面白い点だと思う。
読み始めたころ、ちょうど遠藤周作の「イエスの生涯」も読んでいて、
なんとなくキリスト教徒たちの行動の訳が分かったような気になった。
キリストは、「神の愛」を語り、貧しい人も救われると説いたんだな。
では、神は見放したのか。ってあたりは「沈黙」に譲る。
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