河太郎の読書日記

本とか映画とかいろいろ

冠(コロナ)~廃墟の光

2008-07-25 21:10:13 | 読書(その他)
沢木耕太郎、朝日文庫。
そういや「杯(カップ)」読みかけで放置かも・・・
これと対になっている。
1996年のアトランタオリンピックの観戦記。
さわやか沢木節全開。
「廃墟の光」とあるように、著者は、オリンピックに
終末を予感している。
このあと、シドニー、アテネ、そして今年の北京に続く訳だが、
商業主義全盛のこのお祭りに、好感を持てないでいるようだ。
彼の目線が面白くて、ほぼ全作品を読み継いでいる。
スポーツ好きではないので、ふーん、そういう見方もあるんだなと
この傍観者を傍観している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

しゃべれどもしゃべれども

2008-07-25 21:03:00 | 読書(小説)
佐藤多佳子、新潮文庫。
前に映画はみたので、今度は小説を読んだ。
さわやか落語物語です。
映画では、三つ葉のいとこ綾部良って少女漫画風キャラは
出てこなかったよなー。
このいとこと、猫のような女十河五月と、
いじめられっこの浪速少年村林優、元バッター湯河原の4人が、
スランプ突入中の今昔亭三つ葉こと戸川達也に弟子入り。
5人の成長を描く。
映画の方が、めりはりあってよかったね。
まあ、小説は小説で。
ちょっと読後さわやかすぎて、しゅわっと記憶から抜けていきそうな予感も・・・


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

卵の緒

2008-07-21 12:28:30 | 読書(小説)
瀬尾まいこ、マガジンハウス。
もうこの人の本はいいか、と思ってたけど、
とりあえずデビュー作をと。
「卵の緒」と「7's blood」の2作に共通するのは、
母子家庭と父違いの兄妹or姉弟。疑似家族。
育生と育子、七子と七生。
へその緒じゃなくて「卵の緒」しかない育生と母の関係。
そこに母が彼氏を連れてきて。。。という物語。
もう一つは、父はすでに亡く、母と二人暮らしていた七子の元に、
父の愛人の子七生が、母親が刑務所に入ってしまったため預けられる。
どちらも、なんとか家族を構成しようとしていく。

父がいなかったという作者の家族に対する憧れが
この作品群の原動力と言っていいのか。

血のつながり。
ないよりは、ある方が?なくてもいいよね?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崖の上のポニョ

2008-07-20 22:29:08 | 映画
ポーニョポ~ニョポニョさかなの子~
あたまから抜けません、このメロディ。
前宣伝とかまったくなかったし、
先入観なく見たので、5歳児になった気分で楽しんだ。
シネコンで見たんだけど、見た後、
周辺のがきんちょがうるさくても気にならなくなったよ。
きっと、ポニョは、もっとうるさい・・・
金魚?のポニョと半魚人のポニョと人間のポニョ、みんなかわいい。
父不在の物語でしたがな。
そして、老人ホームの隣にある理想の保育園をやっちまってた。
宮崎駿老人の夢の詰まった1編。
無邪気な気分になれて、おもしろかったよー。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チェブラーシカ

2008-07-20 22:19:22 | 映画
この連休を、アニメ映画に費やすって・・・
ロシアの人形アニメ。
チェブラーシカ、「ばったり倒れ屋さん」って意味らしい・・・
本人も正体がわからない熊と猿の合いの子のような不思議な生き物。
オレンジの箱に入ってやってきたくせに、
「おまえは誰だい」って聞かれて
「ヤ・ニズナーユ(分からないの)」ってロシア語で返すの。
ロシア的ナンセンスアニメ。妙に空間は広く感じる。
ワニがいいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする