経営コンサルタントへの道

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■■【連載 経営トップ15訓】 第12訓 「利益は社員の汗の結晶であることを肝に銘ずる」

2012-07-25 17:46:00 | ◇経営特訓教室

■■【連載 経営トップ15訓】 第12訓 「利益は社員の汗の結晶であることを肝に銘ずる」

 

 

 グローバルな視点の経営者・管理職  

経営トップ15訓 ”当たり前”が実行できる

 


 経営コンサルタント歴25年を経過した時点で、(特)日本経営士協会の理事長を拝命することになりました。その際に、自分自身を戒める意味で「理事長十戒」を作り、それを日々座右におきながら仕事をしてきました。

 私の経営に対する考え方の基本は「当たり前のことが当たり前にできる」「暖かい管理ができる」、その様な企業作りのお手伝いをしています。

 理事長歴も長くなり、そろそろ後任の選定やその人への傾斜引き継ぎを考える時期といえましょう。この十戒に加筆をして、企業や組織のトップ・管理職の方々に向けて焼き直したものを「トップ15訓」としてまとめてみました。経営トップの皆さんだけではなく、私自身にも必要なことなので「社員」という言葉と共に「会員」という言葉も使っています。

 まだまだ内容的には不充分ですが、今後もこれをベースに推敲・改訂を重ねて参りますが、その第一版として茲にご披露させていただきます。トップの方々や管理職で日夜ご奮闘されている方に、少しでもご参考になれば幸いです。


第 12 訓
利益は社員の汗の結晶であることを肝に銘ずる
■ 給料に見合った仕事をしていますか?

 ある社員は、通勤ラッシュを避けて、毎朝5時起きで会社に向かっています。電車が空いているので、座ることができるため、自分のやりたいことができます。メールを見たり、書いたり、新聞やスマートフォンで情報収集をしたり、読書をしたりと移動する書斎として利用しています。

 ある営業パーソンは、寒さ暑さの中、くつをすり減らして営業活動に必死です。時として客先で怒鳴られ、納期を迫られ、時には間に合わないからと自分で納品までして体当たりで仕事をしています。

 トップが、クーラーが効きすぎるような社長室で、パターの練習をしていたのでは、何のためのトップか解りません。トップが、トップとしての業務をキチンとすることで社員の努力が報われるのです。

 業務価値に見合った報酬が、社員の納得に繋がり、モラールを高め、成果として出てきます。トップは高給を取ってはいるが、それに見合った業務をしていないのでは、社員のモラールは上がりません。社員の血と汗と涙の結晶が、企業の収益として評価されます。

■ 経営コンサルタントの年収

 私どものような非営利団体では、会員が納める会費が活動費の源泉です。経営コンサルタントの平均年収は2000万円とも3000万円ともいわれ、いわゆる高収入な職業の一つです。

 1億円ともいわれる年収の経営コンサルタントもいます。高級な人が経営コンサルタント業の年収平均額を押し上げていて、実際に年収が1000万円を超えている人は50%にも満ちません。すなわち、平均年収ではなく、中位数で見ると6~700万円位か、あるいはそれより少ないかもしれません。

 年収が500万円に達しない人は4人に1人と結構多いのです。特に私たちの組織で経営コンサルタント資格認定を受けたばかりの経歴の浅い経営コンサルタントは、まだまだ仕事が軌道に乗らず、年会費を納めるだけでも四苦八苦をしています。その様な人達が納めて下さった会費を、高給取りの協会トップ達が湯水のように費用として使うことが許されて良いのでしょうか?

 会費に見合った、あるいはそれ以上のメリットを、会員が感じない限り、一旦入会してもすぐに退会してしまいます。

■ Going Concern

 残念ながら、かつて、私どもの協会は、トップが高給を取ったり、「会員接遇費」と称して、会員を高級クラブに連れて行ったりして、会員の「血と涙の結晶」を浪費してきました。それでも、トップが会員の満足度の高い業務をしているのであれば納得もできます。

 ところが、次第に会員が現状に嫌気を差し、一人去り、二人去りして会員減少が始まりました。雪だるま式に会員数が減少し、知名度が下がり、やがて協会の解散論をも真剣に論議をする程、協会の体力がなくなってしまいました。

 「Going Concern」ということを企業に求める私たち経営コンサルタントですが、自分達の足下である組織が崩壊するようでは、クライアントからの信頼を勝ち取り、維持することはできません。

 変革のための提案をすると「俺たちを批判するのか」というトップでは、変革も起こりません。たまたま提案を受けて、行動を起こし、成果が上がると、それを自分の手柄として偉そうに会員に言い廻ります。

 私たちは、先輩コンサルタントからいろいろなことを学ぶことができるから、年会費を払い、資格維持のための条件を満たして会員としてやってきました。このような状況下では、先輩トップからは「反面教師」として学ぶことはあっても、他に得るところがないような組織であっては、会員でいる価値がないのです。

 謙虚さを忘れず、会員の声に耳を傾けるべきです。耳を傾ける行為は、社員(会員)に好感を与えます。それだけに形式だけの傾聴はすぐにメッキがはげることを知っておくべきです。平素から社員(会員)に対する思いやりを欠かさないことが社員との信頼関係を築くことに繋がります。

 提供するもの、社員であれば労働、私たちの協会会員であれば会費に見合ったメリット、対価を提供し続けることが、その企業や団体の永続性ある成長に繋がると考えます。



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■■【今週の注目 水】ポイントを掴むと視えてくる スペイン国債利回り

2012-07-25 15:37:00 | ◇経営特訓教室

■■【今週の注目 水】ポイントを掴むと視えてくる


【今週の注目】ポイントを掴むと見えるものが異なる<o:p></o:p>

 漠然とものを見るのではなく、今何がポイントなのかを押さえてみると、それまで見えなかったものが「視る」ようになります。

 今週の動きを、NHKや日経サイト他を見ながら、独断と偏見で項目を選んでみました。 
詳細 ←クリック

23日(月) 
 全国中小企業動向調査(日本公庫)・・・日本の99%を占める中小企業の動向は?
 6月と1~6月の民生用電子機器の国内出荷実績
 6月の全国スーパー売上高
 アメリカ: 大手企業の決算発表が今週を中心に続きます
24日(火)
 6月の全国スーパー売上高
 6月のパソコン国内出荷実績
 スペイン国債入札・・・金利は7%を超えるのでしょうか?
 7月の独PMI速報値・・・気になる
 7月の仏購買担当者景気指数(PMI)速報値・・・気になる

25日(水)
 6月の貿易統計(財務省)・・・貿易赤字幅は?それとも黒字転換?
 山口日銀副総裁講演・記者会見・・・広島で何を話すのでしょうか?
 6月と1~6月の自動車各社の生産・販売実績・・・各社の取り組みは?
 6月と1~6月の白物家電の国内出荷実績・・・夏商戦の状況は?
 4~6月期の英国内総生産(GDP)速報値・・・信用不安の影響は?
 6月の米新築住宅販売件数・・・アメリカ経済に回復はあるのか?
 7月の独Ifo企業景況感指数

追加情報 ←クリック

■■経営コンサルタント志望者の60%が見るサイト 【経営コンサルタント道場】<o:p></o:p>

~ 35年の経験からアドバイス<o:p></o:p>

 Googleで「経営コンサルタント」をキーワードで検索すると、「経営コンサルタントへの道」がトップ表示されます。(日時や検索サイトにより順番が異なる)<o:p></o:p>

 このページは、経営コンサルタントを目指す人の半数以上が参照するサイトと言われています。それもそのはず、経営コンサルタント歴35年、「コンサルタントのためのコンサルタント」というあだ名が付けられています。<o:p></o:p>


 日本で最初にできた経営コンサルタント団体の理事長を現在やっています。「お節介焼きの経営士」というあだ名でも知られています。<o:p></o:p>

 経営コンサルタントになる前にはどうしたらよいのか、経営コンサルタントの資格はとらなければならないのか、短期間に経営コンサルタントとして独立起業する良い方法はないのか、等々、これから経営コンサルタントとして独立起業したい人だけではなく、開業しているプロにも大きな示唆があるでしょう。<o:p></o:p>

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<o:p></o:p>

 経営コンサルタントへの道 クリック<o:p></o:p>


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■■矛盾は楽しむもの 【今日は何の日】 7月25日(水)

2012-07-25 11:11:00 | ◇経営特訓教室

■■矛盾は楽しむもの 【今日は何の日】 7月25日(水)

 
■ 味の素の日
 
 1908(明治41)年7月25日に、東京帝国理科大学(現在の東京大学理学部)教授の池田菊苗博士が、「グルタミン酸塩を主成分とせる調味料製造法」の特許を取得しました。それを記念して「味の素の日」が制定されました。

 
 池田博士は、うまみの主成分がアミノ酸で、その主成分がグルタミン酸であることを発見され、製法特許を取りました。その特許を元に鈴木製薬所(現在の味の素株式会社)が、味の素という調味料として商品化しました。

 
 「味の素をたくさん売るには、瓶の蓋の穴を大きくするとたくさん消費され、その結果売上が伸びる」という女性社員の提案を受けて実施した、という逸話があります。

 
 その真偽は定かではないようですが、マーケティングの視点では学ぶべきものがあります。一方で、ムダな使い方をすることは好ましくなく、もしそれが事実であれば企業イメージという点ではマイナスにもなりかねません。

 
 世の中は、矛盾の中で生活をしていかなければならないという教えでしょうか。

 
 私は、「矛盾は楽しむもの」と考えています。

 

■ 【今日は何の日】その他
◇ 天満太宰天神夏祭
◇ 徳島天神祭
 
 
【独り言】
 
 朝、散歩をしていた時に白い桔梗が咲いているので思わず携帯で写真を撮ってしまいました。

 
 桔梗は、秋の七草の一つで、万葉集のなかで秋の七草と歌われています。花言葉は「清楚」とか「気品」で、紫色が普通ですが、白い桔梗はまさに清楚という感じがいたします。

 
 咳止めは喉の薬として漢方薬では知られています。サポニンという薬効成分は草花の害虫薬として使われていることもよく知られています。

 
 NHKのラジオ朝一番という番組がありますが、そこで「今日の花」というコーナーがあり、花言葉とともに、そのは何か変わる歌や俳句が紹介されます。桔梗にまつわるものでは、加賀千代女の

  桔梗の花
  咲く時ぽんと
  言ひそうな

は、私の好きな句の一つです。

 
 
 
 
 
 

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■■【経営コンサルタントの独り言】 元気な会社は何処が違うのだろう?

2012-07-25 10:10:00 | 【話材】 経営コンサルタントの独り言

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