染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

悪貨が良貨を駆逐する。

2018年02月03日 | 店主の一日
まあ、どっちが悪でどっちが良かというつもりもないのですが、両雄並び立たずと申しますか。。。
恵方巻のように簡便でお母さんが夕ご飯のメニューを考える必要もなく、尚且つ特別感を演出する恵方巻が今後、さらに広く流布することによって、今まで各地で行われていた節分の行事がどんどんと退廃していってしまうのではないかときはだや店主は案じております。
「買えば済み、片付けも簡単」そして売る側は儲かる、まさにwin-winな行事なわけです。

久ゑ門くんは今、宇都宮の東武百貨店に行っていますが、宇都宮の立春の頃の食べ物と言えば「しもつかれ」です。
どうも調べてみたら、立春ではなく「初午」の時の食べ物のそうですが、新潟物産展に行った時に「節分」「立春」に食べると曖昧な習い方をしたみたいです。
お正月に使った鮭の頭と豆まきで残った大豆を使い酒粕で煮るようで、その時期には百貨店の惣菜売り場でも買えますし、新潟物産展では随分と鮭の頭が売れました。
僕が催事に行っていた頃は「鮭の頭」を小針水産さんが何百も持ってきていましたが、みんなキレイに売れていて驚きました。
見た目はほぼ吐瀉物で、検索に「しもつかれ」と入れると、検索候補に「しもつかれ ゲロ」と出たりします。

この「しもつかれ」も若い人にはあまり人気のない食べ物らしく、このまま恵方巻の勢力が拡大してくと、豆まきがなくなり、しもつかれを作る習慣がなくなってしまうのではないかと心配してしまいます。

カルビーでは全国の県別味でポテトチップスを販売していて、栃木は「しもつかれ味」

今後も「しもつかれ」の習慣が宇都宮に残っていくためにも、カルビーの活躍に期待をしております。


最近、東芝がスポンサーを降りることで、なにかとかしましい「サザエさん」ですが、今まではタラちゃんがマスオさんに豆を投げたり、カツオが豆を食べ過ぎてお腹を壊したり、サザエさんが年齢をサバ読んで20個くらいしか豆を食べなかったりするのがお決まりですが、ここにコンビニがスポンサーに加わると磯野家の節分はすっかり恵方巻に毒されて、マスオさんが帰宅してサザエさんに「お、今日は恵方巻かあ」と言って喜んだり、
「僕も恵方巻き食べたいでしゅぅ」とか言ってるタラちゃんに、カツオが「最近の恵方巻は豪華になっていてまぐろやホタテが入っているだろ?磯野家はみんな魚系の名前だから、そう云うのを共食いって言うんだよ〜」とか諭すようになるかと思うとゾッとします。




どうでもいいですね。
あはは。





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節分

2018年02月03日 | 店主の一日
今日は節分です。

最近の節分はすっかり恵方巻に押されてしまい、豆まきの存在はどうなってしまっているのかと、不甲斐なく感じます。
大豆製造組合とか全農とかの巻き返しを期待したいものです。

他方、ここにきてコンビニが広めた恵方巻に関する疑問が食物の大量廃棄やバイトくんへの押し付けも加わって広がりをみせていて、実に良い傾向です。
そうかと思えば、「具は七種類」と伝えられるのが、この際どうでもよくなってみたり、巻き寿司を鬼の金棒に見立てて吉方を向いて食べるルールが、普通の巻き寿司よろしく切って売ってたり、いろんな種類とバイキング形式になったりと、消費者ニーズをいち早く取り込んで、全く吉兆のなさそうな感じになっています。
あはは。

きはだやでも我が家でも旧来に則り、リアルに豆を撒きます。
蒔いた豆の始末が大変とか、そんなことが関係ありません。
数年前までは子供たちが喜んで豆を蒔いていたのですが、既に中学生。
もう、「大きな声で豆を撒け」なんて言っても全く、そのようになりません。
かと言って、僕が大きな声で「鬼はそと〜〜」もなぁ。。。
まあ、細やかに撒きます。



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