染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

厳冬〜ミティラーな日

2019年02月20日 | 店主の一日
雪まつりも終わって十日町は春に向かいます。春に向かう雨はよいですね。温かい。

厳冬の頃に行きたくなる場所があります。ミティラー美術館。
十日町市大池集落にあります。きはだやからは車で大凡20分。
「この先に人が住むのか?」と思うような場所にあります。
かつては大池小学校であった校舎を館長の長谷川時夫氏が借り受けて私設の美術館にしています。
詳細は公式のホームページに譲ります。
http://www.mithila-museum.com/

十日町市民であっても行ったことがある人はそう、多くないと思います。
僕らが子供の頃は遠足コースの定番だったのですけどね。
以前にはきはだやのお客様を案内してここでキハダ染めの体験ツアーをした場所でもあります。

このひっそりとして美術館が好きで、時々行きます。
別にインドの美術に詳しい訳でのありません。でも、来訪者があることを予期しないような場所で静かに展示を見るのはとても楽しいものです。

ある日曜日は雪こそ降っていませんでしたが曇り空。
でもなんとなく陽の感じが真冬でないものを感じさせます。


来訪者があっても困らないようにはなっていますが、それを予期しているかどうかは全くわかりません。
ひっそりと小さな小学校は雪の中に建っています。



美術館の正面はこちらですが、しばらく人が入った跡がありません。踏み入って戸を開けると案外、開いて、中に車が入っていました。
どう見ても誰もいないので、館に電話をすると転送先で館長の奥様が出て、住居からきて開けてくださいました。

展示をしている体育館は電気を点けなければ真っ暗。点けてもそこそこ薄暗い感じです。
人気のない静かな場所で巨大なテラコッタを眺めているのはなんとなく気持ちが落ち着きます。

しばらく眺めていると鼻水が垂れてきたりで自分がここで何をしているか、なんでここにいるんかわからなくなってきます。
そのわからなくなってくる具合が実にいいのです。
夏などは随分ゆっくりでできるのですが、冬は寒くてムリです。30分もいると芯から冷えてきます。
別棟にある製作室を拝見させてもらいました。
休憩室はストーブを点けてくださっていたので、とても暖かく。

ここの展示というより、ここの雰囲気がそれなりに好きなのだと思います。
「インスタレーション!!」

美術館の中をぶらぶらしたり、休憩室で温まっている間、奥さんは体育館の展示場で辛抱強く待っていてくださいました。
ありがとうございます。

また暖かくなったらきます。











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする