染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
皆様の気軽なコメントをお待ちしています。

宇都宮のしもつかれ

2021年02月02日 | 店主の一日
今年は宇都宮東武の新潟物産展がなく残念でした。
毎年、この時期は店頭で鮭の頭を買い求めるお客さんでいっぱいでした。
ああ、でも近年はすっかり少なくなっていましたですね。

鮭の頭は何に使うかというと、宇都宮の郷土料理「しもつかれ」です。

10年くらい前に物産展で宇都宮に来て初めて知りました。
節分の残りの豆と正月の鮭の頭や正月料理の残りの野菜を煮た食べ物です。
見た目はあまりよろしくなくてほぼ、吐瀉物。
程よく消化された感じです。まあ、豆は消化が悪いですからね。
でも、素朴な味がとてもよいですよ。家庭料理とはいえデパ地下でも買えます。

「正月の鮭の頭をなぜ、今頃になって節分の豆と似るのか」と思っていたのですが、旧暦で言えば、節分の後の立春が正月。
明治以前で言えば、節分と立春、正月は続いていたわけですから、その残りでつくる「しもつかれ」は実に暦にかなった料理であるのかもしれません。
こう言った郷土食が薄れていくのもはとても残念なことのように思います。
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124年ぶりの節分

2021年02月02日 | 店主の一日
今日は節分です。
2月2日が節分になるのは124年ぶりなのだそうです。


子供たちが小さい頃は彼らを引き連れて「大きい声で豆をまけ」とか言って、会社中を回ったのですが、さすがに高校生ともなると誰も付き合ってくれません。
僕一人で播くのもなんだかきまりが悪い感じで、こっそりと小さな声で播きます。
「あんな小さな声でするなら、わざわざしなくてもいいのに」と思う人もいないばかりではないかもしれません。
僕が豆を播いてまわるのを運送屋さんの兄さんが不思議そうに見ていました。
やめてしまえばさそうなものですが、それでも季節の行事というのは、その設えがなかなかよいです。
升からあがる豆も香りもよいです。
照れ臭く「鬼は外」などと言っていましたが、やっているうちに少しテンションがあがりました。
あはは。
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