染織工房きはだや 「店主の独り言」

きはだや店主が今日の出来事を語る。喚く。話す。切る。
でも日記は苦手。
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店主、隈研吾をみる。

2021年08月15日 | 店主の一日
7月に東京に出張した時に竹橋の国立近代美術館で開催の「隈研吾」展を見ました。
本来であれば、昨年に予定されていた展示。大変楽しみにしていた展示。

隈氏が国立競技場を設計したこともあって企画された展示だったのでしょう。
建築には全くの門外漢ですが、20年ほど前に京都の「cocon烏丸」を見て、「へえ、隈研吾って方がいるのですね」というのが始まり。

そう思って見ると建物って面白いですよね。

十日町から間近に隈研吾の設計が3つありました。
長岡の市役所「アオーレ」、飯山市の複合施設「なちゅら」、柏崎市高柳の「陽の楽家」

長岡市役所というとお堅い感じですが、体育ホールや集会所を兼ねます。駅前の空洞化が叫ばれていた地域に郊外にあった市役所が移転してきました。 遠方から来た人が「この建物なに?」「オシャレな市役所だねえ」と話しながら通りすぎます。雪の多い街ですが、屋根が透明なガラス?になっていて昼間は明るく光が入ります。

新潟県産の杉板を周囲に貼ってあります。余計な心配なのですが、掃除が大変そうです。
杉はヤニが出るので、だんだん黒ずんできます。出来たばかりの頃はもっと白っぽい感じでしたが、随分、色が濃くなってきました。杉は風雨にさらされると木目が浮き立ってきますが、ここは果たしてどのようになっていくのでしょう。



「なちゅら」は何年か前に通って「なんだか隈研吾っぽい建物だなあ」と思って見て入って、写真を撮ってのですが、どうも見当たらず。そう、遠くない場所なので、そのうちにまた行ってみたいと思います。

昨日は高柳の「陽の楽家」に行ってみました。
以前は高柳町として単独の自治体でしたが、平成の大合併で今は柏崎市になりました。
茅葺の荻ノ島集落があることで知られます。
その中に地域の交流施設をして作られたそうです。
宿泊施設として使われている茅葺家屋の隣に建っていますが、写真でみたものとどうも雰囲気が違います。
建物の周囲に雪囲いがしてあって、今はあまり使われていない様子。
隣の門出地区で漉かれた和紙を太鼓張りにしたものを外壁に使ってあると隈展の図録に書いてあったのですが、一体どうなっているのかわからず。

なるほど、雪囲いの隙間から覗くとなるほどいきなり障子のような作りになっています。
入り口には鍵がかかっていて、中の作りがどうなっているのかわからなかったのですが、雪国で使用して維持していくには構造上、難しかったのかもしれません。残念。
コメント
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